2012年11月16日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:08:21 Nov 16 2012

中国の経済成長、低コスト依存からの脱却が必要 (2)

 第三に、世界的に資本が安価な時代がまもなく終わる。中長期的に見ると、世界の資本流動は今重大な変化を迎えつつある。金融危機とソブリン危機は先進国の支出に大きな打撃を与え、先進国が主導してきた世界の需要が大きく減少し、需要不足・供給過多という構造的な矛盾が現れた。

 かつての経済グローバル化で存在していた過度な消費・貸付・福利・輸出といったアンバランスが今、解消されつつある。

 消費需要の縮小により貸付規模が減少し、債務再編および再工業化が推進されたことで、先進国の貿易赤字は減少する見込みだ。一方で、需要の疲弊、貿易の為替リスク、保護貿易主義の台頭により、新興国の貿易黒字も減少しつつある。世界の貿易収支はバランス化に向かっている。

 また、世界の投資収益率、投資・貯蓄ポートフォリオ、リスク選好度などは変化しつつあり、これも世界の資金流動とプレミアムレベルに影響を与えるだろう。

 要素の「数」によるメリットから、要素の「効率」によるメリットへの転換は、国家発展の原動力・メカニズムの変化であり、発展方式のアップグレードとも言える。低コストや安価な資本というメリットが無くなった後、中国は技術革新、人的資本の蓄積、知的財産権保護、全要素生産率の向上などによりコスト上昇のプレッシャーを緩和し、資源・要素の配置を最適化し、バリューチェーンのローエンドから徐々にミドル・ハイエンドへと上っていかなければならない。どうあれ、非効率的な経済成長モデルに別れを告げることは、中国経済にとって長期的な試練となるだろう。(編集SN)

 「人民網日本語版」2012年11月16日 

[1] [2]

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
関連記事
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古