日本車販売が回復 買い控えの消費者が購入を開始 (2)
東風日産が上海浦西に構える販売店の総経理は、「上海の各日本車販売店の販売台数が回復している。これは購入を控えていた潜在的な消費者の回流によるものだ。また年末は自動車購入が増加する傾向がある」と指摘した。
自動車メーカーが発表した販売データによると、各社の販売台数の減少率(前年同月比)も、月を追うごとに低下している。トヨタの9・10・11月の販売台数は48.9%・44.1%・22.1%減に、日産は35.3%・41%・29.8%減に、ホンダは40.5%・54%・29.2%減になった。
販売店の成約件数と、日本自動車メーカーが発表したデータを見ると、日本車の回復傾向が明確に示されている。しかし全国乗用車連席会の饒達秘書長は、「日本自動車メーカーは11月に市場シェアを14%以上に伸ばしたが、今年8月以前の23%超に達するまでは、長い時間がかかる」と話した。
莫尼塔(上海)投資有限公司がこのほど発表した研究報告書によると、日本車の市場シェアが本来の水準を取り戻すかに関しては、今後1−2カ月の中・高級日本車の販売回復状況を観察する必要がある。日本車の競争力は17−28万元の価格の間で最も高く、同価格の販売台数が日本車の販売全体に占める比率が最も高い。中・高級車の販売が低迷を続ければ、日本車の市場シェアは長期に渡り抑制される。