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孤独な独身男性 中国経済発展の陰の立役者に

 米CNNのウェブサイトは2月15日、「孤独な独身男性が中国経済の成長を促す」とする次のような記事を掲載した。人民網が伝えた。

 理想的な男性は求めにくいとされているが、中国ではそうではない。中国の男性の数は、女性の数を大きく上回っているのだ。既婚男性と既婚女性の比率は、1.15:1となっている。この異常な不均衡により、独身男性は数に限りのある若い女性を求めようと、激しい競争を展開している。多くの男性は結婚を希望しているだろうが、その望みがかなうことは永遠にない。

 不思議なことに、中国の寂しい独身男性は、中国経済の高度成長を促している。コロンビア大学の魏尚進教授は先ほど開かれたフォーラムで、「人口男女比が依然として不均衡なため、このすう勢は今後数年間続く」と発言した。

 男性の数が女性の数を上回っているため、独身男性には、結婚前に住宅購入の頭金を準備する必要が生じた。これは結婚のための暗黙の前提となっている。

 魏教授は、「富の獲得の重要性が増している」と指摘した。中国の独身男性は、不動産市場の成長を刺激している。魏教授とその他の専門家が昨年発表した研究報告書によると、中国の35の主要都市の不動産価格上昇のうち、48%は人口男女比の不均衡によるものであることが明らかになった。

 中国経済は過去10年間に渡り、年間平均10%弱の成長率を維持している。魏教授は、男女比不均衡が過去10年間の年間平均成長率に対して、2%の貢献を成し遂げたと予想した。投資家は往々にして、中国経済がいつまでこの成長率を維持できるか、中国がハードランディングを迎えることはないかと懸念しがちだ。歴史的に見ると、経済成長は必然的に緩和に向かう。国民所得が1万7000ドルに達した場合、経済成長率は毎年2%低下する。中国の2011年の国民所得は平均5445ドルのみで、ピークまで一定の期間が残されている。しかし中国経済の成長ペースは、すでに鈍化を始めている。ところが魏教授は、中国の人口構造の歪みが、今後の経済成長率の低下を補う可能性があるとしている。

 当然ながら、中国もその他の数多くの人口問題に直面している(急激な高齢化による生産年齢人口の減少など)。これらの要素が中国経済の成長をどの程度促し、損ねるかについては、現時点では未知数だ。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年2月19日


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