資生堂製品からカドミウム 国内外化粧品の基準厳格化へ
中国国家質量監督検験検疫総局はこのほど、通関検査・検疫で安全性に問題が見つかった輸入商品240ロット(化粧品は7ロット)を発見し、国内流通を阻止したことを発表した。中国免税品(集団)有限責任公司青島分公司が日本から輸入した、資生堂の日焼け止めクリーム「アネッサ」(計3600グラム)からカドミウムが検出され、直ちに廃棄処分となった。当局は、「これらの不合格の輸入食品・化粧品について、出入国検査・検疫機関はすでに返送または廃棄などの措置を取っており、国内市場に流通していない」と表明した。広州日報が伝えた。
資生堂の人気商品「アネッサ」は、中国でロングセラーを誇っており、売り上げランキングで首位を獲得したことがある。アネッサには、「パーフェクトUVサンスクリーンA+」、「美白UVプロテクター」、「パーフェクトエッセンスサンスクリーンA+」、「パーフェクトジェルサンスクリーンA+」などの種類がある。
広州市の消費者は、「アネッサはコストパフォーマンスが高く、香港の化粧品チェーンの卓悦や莎莎で売り切れが生じやすい。私の友人もこれを1本持っているが、カドミウム検出は心配だ。今年の夏は、日焼け止めグッズを交換する必要がある」と語った。
広州市の日用品・化粧品業界の専門家は、「人々はこれまで中国製の化粧品を不安視し、日本や欧米の有名ブランドの高額商品を購入し、安心を買っていた。しかし実際には、そうとは限らない。シャネルの5番という有名香水も昨年、アレルギー成分が含まれると報じられた。アネッサは今回、有害物質のカドミウムが検出されたが、これはブランドと商品にとって大きな打撃であり、今後の販売にも影響が生じるだろう。シャネルの5番は、一部の人の皮膚にアレルギー反応が出るだけで、負の影響は小さいだろう」と指摘した。