上海モーターショー 世界で発言権を握る
第15回上海国際モーターショーを目前に控えた今、世界のモーターショーの優劣はもはやホットな話題ではなくなっている。人々はそれよりも、上海モーターショーで世界初公開される111車種とコンセプトカー69車種のそうそうたるラインナップに注目している。海外自動車メーカーの役員と中国自動車メーカーの経営者らは、どのような対話をし、どのようなグローバル提携を実現するのだろうか。新車・新技術・新エネルギーは、上海モーターショーの「イノベーション・美しい生活」というテーマに、現実的な見所を与えている。上海モーターショーは国際化と豊かなラインナップにより、中国人のエネルギー、中国自動車メーカーが世界をリードする能力を示そうとしている。中国青年報が伝えた。
中国・世界最大規模の2大モーターショーである上海モーターショーと北京モーターショーはそれぞれ隔年で開催され、中国モーターショーの強力なエンジンを形成している。今世紀初頭、この「二つのエンジン」に関してはさまざまな論評が存在し、「中国のモーターショーはAクラスのモーターショーになれるか」という問題を巡り激しい議論が交わされた。しかし2009年以降になると、「中国が米国に代わり世界最大の自動車市場になり、中国のモーターショーが世界的なモーターショーになることはない」という予想が裏切られた。
ニューヨーク・タイムズは開催期間が近いジュネーブモーターショー、ニューヨークモーターショー、上海モーターショーを詳細に比較し、「上海の勝利」という結論を下した。同誌は、「アウディは米国法人の役員をニューヨークモーターショーに派遣したが、同社のグローバル事業役員は上海モーターショーに向かった。BMWもアウディと同じような措置を講じた」と報じた。
ジュネーブ、デトロイト、東京、フランクフルト、パリのモーターショーはかつて、世界が認める「世界5大モーターショー」だった。しかしロイター通信は数年前の記事の中で、上海モーターショーこそが「世界クラスのモーターショー」だとし、「世界自動車メーカーはすべての費用を削減しているが、中国の上海は例外で、顧客を獲得するため元手を惜しまず巨額の資金を投じている」と伝えた。