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中国人観光客、海外での不動産購入を検討

 中国の海外旅行市場の高度発展を受け、レジャー・娯楽・ショッピングの他に、投資が主要目的の一つになりつつある。国際商報が伝えた。

 中国海外旅行研究所の王立基教授は、このほど開催された第9回中国海外旅行交易会に出席した際に、「欧州を訪れる中国人観光客数が近年急増しており、欧州は2回目の中国観光ブームを迎えている。このブームの中、欧州の不動産投資を選択する中国富裕層が増加している」と語った。

 この判断は同研究所が発表した、中国人観光客の欧州投資に関する研究報告書に基づくものだ。

 同報告書によると、投資はすでに中国人観光客の海外旅行の主要目的の一つになっている。彼らの投資先は技術・ビジネス・消費などで、これが徐々に不動産・企業・インフラ整備に拡大している。中国の投資家は欧州を、安定的で友好的な投資市場としている。投資家は不動産の投資チャンスを狙っており、投資の視察と旅行を結びつけることが多い。

 統計データによると、2012年の中国人の海外旅行者数は延べ8300万人を超え、世界最大の海外旅行市場になった。また中国人観光客の海外消費額は41%増の1020億ドルに達した。これは中国が米国とドイツを抜き、世界最大の海外旅行消費国になったことを意味する。

 これを背景とし、中国人観光客の増え続ける観光・投資需要を満たすため、多くの海外目的地が行動に出ている。これらの目的地は海外旅行サービス提供者との提携を通じ、中国で一連のPR活動を展開し、中国人観光客に現地の投資政策と環境を説明している。

 中国商務集団の呉亜当COOは、「多くの中国人が海外旅行に出かけるようになっており、その目的にはレジャーばかりではなく、投資チャンスの探索が含まれる。一部の観光客は米国やマレーシアなどを旅行し、現地の環境が良いと感じれば、ホテルに宿泊するより現地で不動産を購入する方がよいと考えるだろう。西側諸国の観光客は、昔からそのようにしていた」と語った。

 呉COOによると、中国人の米国における投資額はすでに11億ドルを上回っているという。報道によると、ロンドンでは中国人投資家の購入により、現地の地価が高騰している。オーストラリアでも同様の現象が生じている。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年4月26日

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