北京、銀行のATMで紙幣番号を記録へ 偽札対策
北京の各銀行が30日に明らかにしたところによると、各銀行は現在、ATMによる紙幣番号記録の実施を全面的に推進している。中国人民銀行(中央銀行)営業管理部は、今年6月30日までに銀行の全てのATMに紙幣番号記録機能を設置するよう要求した。営業管理部の責任者は同措置について「人民元のより精密な管理実現に向けた重要措置」との見方を示す。京華時報が伝えた。
紙幣の「身分証ナンバー」に相当する紙幣番号とは、人民元紙幣の正面左下部分に印刷された一連の数字を指す。人民元には1枚ごとに異なる番号が振られているため、全ての紙幣番号は唯一無二のものとなる。
銀行によると、紙幣番号の記録方法はATMの種類によって異なる。現金自動預け払い機は、機械本体に備わった紙幣番号認識機能により、預け入れ・引き出しのたびに紙幣番号を記録・保存し、後に履歴を照会することができる。キャッシュディスペンサーの場合、銀行の機器でまず紙幣を整理・分類し、紙幣番号を記録し、さらに対応するキャッシュディスペンサーの番号およびキャッシュディスペンサー内の紙幣の番号を記録する。
交通銀行北京市支店セルフサービス設備管理の責任者は、「中央銀行の今回の要求は、平たく言えば、銀行から引き出される全ての紙幣の番号を記録するということ。全ての紙幣番号が記録されるようになれば、ATMから偽札が出て来た場合も、証明できるようになる」と語る。
建設銀行の北京市支店では昨年9月に新型ATMを導入した。このATMは、通常業務のほか、引き出した紙幣の番号をその場で印刷することができるという。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年5月31日