三菱自動車 中国にパジェロスポーツを投入
広汽三菱はこのほど、中国2車種目となるパジェロスポーツを間もなく発売すると発表した。先に発売された新型勁ゲンASX(日本名・RVR)勁ゲンと異なる位置付けにより、「SUVのダブルエンジン」を形成する。パジェロスポーツは70年代生まれ、勁ゲンASXは80年代生まれの若者をターゲットとし、街乗り・アウトドアの市場シェアを争奪する。国際商報が伝えた。
三菱自動車のSUVラインナップには、高級車のパジェロ、中・高級車のパジェロスポーツ、アウトランダー、中級車の勁ゲンASXがあり、アウトドア型SUVと都市型SUVをカバーする。広汽三菱は最も中国市場に適した車種のタイムリーな投入を検討し、1車種目に勁ゲンASXを選択、その戦略を示した。80年代生まれの若者は中国自動車市場の主力消費群になりつつあり、広汽三菱が初のSUVとして勁ゲンASXを選択したことで、急成長する中級SUV市場に攻勢をかけることができる。広汽三菱の付守傑執行副総経理は、「自社の強みを生かし市場を開拓する」と語った。勁ゲンASXは昨年12月に全国で発売を開始してから、販売台数が上昇を続けている。生産能力が限られる中、広汽三菱は毎月約2000台の売上をキープした。初めに勁ゲンASXを購入した人の多くは三菱の忠実なファンであり、彼らの感想は今後発売される車種の市場認知度を左右することになる。勁ゲンASXの販売安定後、広汽三菱の2車種目の発売が議事日程に上がった。輸入版パジェロスポーツは、新たなビジネスSUVとして市場に進出する。価格20−30万元(約320万−480万円)のビジネスSUV市場で、勁ゲンASXが台頭し新たな成長源になる可能性がある。リサーチによると、消費者はSUVがビジネス・家庭用・アウトドアのすべてをカバーすることに期待していないわけではなく、この3者を一体化した専門的な車種が市場に多くないことが分かる。専門的でなければ飛躍を実現できないとは、まさにこのことだ。