中国の輸入車が世界一高いのはなぜ? 原因は独占
国家発展改革委員会の関係者は20日、同委価格監督検査・反独占局が輸入自動車や合弁生産された自動車の価格問題の深刻さに注目していると述べたが、反独占の具体的なタイムテーブルは明らかにしなかった。新華社が伝えた。
中国社会科学院(社会科学アカデミー)の反独占分野の専門家によると、海外で大手企業の独占行為を調査するには何年もかかるのが普通だ。米国などに比べ、中国の反独占部門は設置されてから日が浅く、人手や経費の不足といった問題に直面し、多くの産業に存在する独占の問題のうち、とりわけ重大で差し迫った問題にしか対処することができないという。
▽ニュースの分析
中国に輸入される自動車はなぜ世界で最も高値なのか。
ベンツ350は中国市場で139万8千元するが、海外での小売価格は約56万5千元だ。ランドローバーは国内価格は118万8千元だが、海外価格はわずか31万3400元だ。調査によると、税金を差し引いても、中国の輸入自動車価格は世界の他市場をはるかに上回る。海外の自動車メーカーは中国の関連政策の隙をつき、ルートを操作して暴利をむさぼっており、これが輸入車の価格が高額になる重要な原因だ。
輸入自動車を手がけて20年以上になる上海汽車進出口有限公司の完成車輸入事業部の高済華総監の説明によると、中国の輸入自動車には25%の関税、17%の増値税(付加価値税)がかかる。消費税には7段階あり、最高税率は40%で、最高税率が適用される排気量4.0リッター以上の車で計算すると、輸入車1台あたりの税額は本体価格の1.4375倍になる。だが国内で販売される輸入車は海外の3倍ほどの価格で販売されるものがほとんどで、誰かが暴利がむさぼっていることは明らかだ。