中国、量的緩和縮小への慎重姿勢を米国に促す
中国の朱光耀財政部副部長(財務次官)は3日のプレス・ブリーフィングで、米国の量的金融緩和政策の縮小について、市場に反応の時間を与えるべきだと指摘。縮小を急げば、各国経済に与える不確定性がより大きくなるとの見方を示した。
朱副部長は世界経済の直面する試練として(1)連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和政策の縮小を発表する可能性による世界の金融市場の不安定化(2)欧州経済は後退から徐々に抜け出しているが、深いレベルの問題は未解決(3)西側諸国の量的緩和縮小は新興国の大量の資本流出を招き、自国通貨下落の危険に直面する--を挙げた。
朱副部長は「金融政策の回帰は米国経済が回復しつつあることを物語っている。だが量的緩和の縮小は市場が反応した後でなければならず、市場を誘導すべきではない。縮小を急げば、より大きな不確定性を招くだろう」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年9月5日