オムロン 中国製造業と自動化の経験を共有
自動制御と電子設備のソリューションを提供するオムロンは10月8日、中国電子商会と北京で「2013年中国持続可能な製造業ハイエンドフォーラム」を共催した。同フォーラムは中国製造業の現状に焦点を当て、「持続可能な製造業」を理念とし、そのモデルチェンジ・アップグレードを促すソリューションを初めて発表した。科技日報が伝えた。
同フォーラムの主催者であるオムロンは、自動化生産・グリーン生産・技術革新の面で、「持続可能な製造業」の理念と実践経験を共有し、中国製造メーカーにソリューションを提供してきた。オムロンの山田義仁社長は、「オムロンは中国で40数年に渡り事業を展開し、常に中国製造業と共に発展し、手を携えてきた。当社は中国の取引先と、持続可能な製造業の前景を模索・共有し続けることに、非常に期待している」と語った。
中国国務院発展研究センター弁公庁の隆国強主任は、国家政策レベルから中国製造業の未来の計画について分析し、「産業構造の改善、先進的な製造業の発展、ハイエンド設備製造業は、第12次五カ年計画の重要な目標の一つだ」と指摘した。工業の自動化・スマート化・省エネおよび排出削減・グリーン生産・自主革新および開発は、産業がアップグレード・モデルチェンジに成功するためのカギとなる。
「人口ボーナス」(安い人件費の大量の労働力)の減少、低い生産効率といった現状に対して、オムロンは生産現場の「人と機械の最良の比率」を実現する構想を発表し、日本の1970年代の人口ボーナス終了後における製造業のモデルチェンジ・アップグレードの経験を共有した。具体的に言えば、これは単一商品の大量生産および複数商品・小規模生産の異なる需要に基づき、それに適した自動化生産技術を導入することだ。オムロンは長期的に自動化製造に力を注ぎ、探索と経験の蓄積を続けており、製造メーカーの人件費高騰の問題解決に力を貸すと同時に、労働生産性を効果的に高め、より安定的な製品品質を保証した。これはオムロンが長期的に「自動化」製造に力を尽くし、革新を続けてきた結果でもある。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月16日