シャープが中国業務を調整 鴻海はもはや不要?
日本の消費電子製品大手シャープとOEM(他社ブランド製造)大手の鴻海精密工業との間の溝がますます深まっている。「国際金融報」が伝えた。
ある日本メディアがこのほど伝えたところによると、シャープは鴻海と共同で中国業務を推進するというこれまでの計画を全面的に調整し、双方のスマートフォン(多機能携帯電話)をめぐる協力計画が終了する見込みだ。だがシャープの公式サイトはこうした情報を伝えていない。関連部門の責任者が述べたところによると、この情報はシャープが発表したものではないとみられ、日本の本社に確かめる必要があるという。現時点でシャープからの発表は何もない。
シャープと鴻海との協力はこれまでにも何度か挫折している。スマートフォンの共同開発の停止に始まり、シャープから鴻海の四川パネル工場への技術供与の中止、注目を集めながらめどの立たない鴻海からシャープへの出資交渉などがある。
シャープへの出資が期待される鴻海にとってみれば、マイナス要因が徐々に積み上がっている情況だ。クアルコム、サムスン、聯想(レノボ)、CECが次々にシャープの協力パートナーになっており、赤字を黒字に転換させたシャープにはもはや鴻海は不要との見方がある。
ある資料によると、シャープと鴻海の携帯電話での協力は2012年に端を発する。シャープが発表した12年度経営戦略では、13年に鴻海との協力関係をスタートして、中国スマートフォン市場に参入するとしていた。