不動産大手・大連万達集団の傘下にある映画館チェーンAMCが19日、米国のニューヨーク証券取引所に上場し、株式の新規公開(IPO)を完了した。発行価格は1株あたり18ドルで、クラスAの株式を1842万株発行し、3億3160万ドルの資金を調達した。「京華時報」が伝えた。
AMCは米国2位の映画館チェーンで、今年9月30日現在で343館、4950スクリーンを擁する。万達集団は昨年5月に26億ドルでAMCを買収し、これにはAMCの株式の100%の買収と債務の引き受けが含まれていた。また万達集団は買収成立後に5億ドル以下の運転資金を投入して、AMCが傘下のスタジオなどのハード環境と運営能力を向上させるのを支援すると承諾した。
AMCが19日に米国の証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、同社の株式略称はAMCになる。集めた資金は主に債務の償還に充て、企業の運営にも用いられる。IPO完了後も万達集団はAMCの株式の79.77%を保有し、AMCの時価総額は約17億ドルになるという。AMCがさきに提出した株式の募集説明書によると、万達集団がAMCを買収する前の2011年、AMCは8270万ドルの赤字を出していたが、今年上半期に赤字から黒字への転換を果たし、営業収入26億9千万ドルを達成した。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月19日