中国のスマホメーカー・小米科技が製造したカスタマイズ携帯2台がこのほど、中国共産党北京市委員会の郭金竜書記から、北京を訪問した中国国民党の連戦・名誉主席に贈られた。小米科技を創設した林斌・総裁は、「小米製スマホは台湾海峡両岸のハイテク技術の協力の結晶であり、これが、弊社の携帯が贈り物に選ばれた理由だと思っている」とコメントした。新華網が伝えた。
北京市台湾弁公室によると、贈られた携帯2台の背面には、「両岸が協力し世界中のマネーを集めよう」という言葉が刻印されていた。これは連名誉主席が2005年に大陸部を訪問した時に打ち出した壮大な構想であり、小米科技の設立当初の発展目標でもあった。
林総裁は、「小米科技は2010年10月、提携パートナーとなるサプライヤ獲得のため、海外進出をスタートさせた。最初のターゲットは台湾だった。その時の台湾訪問では、多くの収穫を得た。その後、小米が出した主要機種は全て、台湾の産業供給チェーンとの『強者連合』による成果だ。設計・ブランド・マーケティング担当は大陸部が担当し、ハイエンド機種の製造は台湾で行った。小米と台湾サプライヤーの成功は、協力して勝ち得た『ウィンウィン』の結果である」と、当時を思い出しながら話した。
スマホ「紅米」を例にとると、聯発科技(メディアテック)製「MT6589」1.5GHz4コアチップ内蔵、台積電(TSMC)製28ナノメートルマイクロプロセッサと友達光電(AUO)製IPS液晶を搭載、河北省廊坊市にある富士康の工場と江蘇省南京市の英華達の工場でOEM代行生産(組立加工)を行っているほか、光宝・華通・致伸科技、華邦電子、大力光などの台湾企業34社から高品質の部品を調達している。