3月8日は国際女性デーだ。女性消費者の目を向けさせようと、オンライン・オフラインの店舗は相次いで「女子経済」の戦いへの準備を進め、販売促進キャンペーンを次々にうち出している。今年は従来型の店舗、家電売り場、美容院が力の入ったキャンペーンで顧客を呼び込もうとしているだけでなく、オンラインの大手ネットワーク店舗もコストをかけ、「女子経済」の流れを利用して女性デーを「双11」(独身者の日)に続く国民挙げてのネットショッピングイベントに仕立て上げようとしている。「北京日報」が伝えた。
▽実店舗 割引キャンペーンで顧客を呼び込む
女性デーはまだこれからだが、実店舗は女性デーをにらんだ営業販売活動を早くから始めている。衣類、靴・帽子類、化粧品、アクセサリーなどの女性関連商品を割り引きしたり、特別価格で販売したりして、多くの女性消費者を引きつけている。
北京の歩行者天国・王府井を歩くと、通りに面した店の入口に、「折」(割引の意味)と赤い大きな字で書かれているのがことさら目を引く。デパートのメーンロビーでは、女性用のランジェリーやパジャマなどの特設カウンター、化粧品の特価カウンターが一番目立つ場所に置かれている。
ファッション性に定評のあるデパート・西単大悦城にある化粧品ブランド・セフォラのカウンターでは、割引やポイントアップのお知らせポスターが早くからカウンターのあちこちに張られていた。店長によると、今年の女性デーはちょうど土曜日で、当日の販売量は少なくとも普段の2倍になると予測する。これまで毎年、女性デーの日には売り上げが最も伸びているので、今年も早くから準備をし、在庫をそろえ、従業員全員を出勤にしたという。
女性消費者の注意を引くために、店舗はあらゆる知恵を絞っている。最近、韓国ドラマ「星から来たあなた」が中国の女性消費者に人気だったことから、今年の女性デーの販促活動で同ドラマをモチーフに取り上げる店舗が多い。ドラマに出てきたビールとチキンの食べ放題、化粧品ブランドIPOEの限定リップスティックを抽選でプレゼント、といったキャンペーンをうち出すところがある。また女性デーには買い物に来た「千頌伊」(ヒロインの名前)が「都教授」(相手役の名前)に会えるという凝ったキャンペーンをうち出すところもある。