ドイツの化学メーカー、ワッカーケミー(Wacker Chemie AG)の代表者はこのほど、中国の保護貿易調査機関である中国商務部(省)輸出入公平貿易局に、署名済みの価格承諾書を提出した。これによりEU製太陽光多結晶シリコンの反ダンピング・反補助金問題が解決された。人民日報が伝えた。
同局の担当者は20日に発表した談話の中で、「中国側の調査機関はワッカーケミーと、2月12日から3月14日の1カ月間にわたり交渉を重ね、市場価格を踏まえた上で合意に達した。中国の調査機関は、ワッカーケミーが承諾価格を下回らない価格で、関連条件を満たした上で中国に多結晶シリコンを輸出することを受け入れた」と表明した。この価格承諾は中国の保護貿易関連法およびWTOの規則に合致し、公平な競争の市場環境を保証した。これは中国・EUの太陽光産業全体の、共通の利益に合致する。中国・EUの間では太陽光製品を巡り貿易摩擦が発生していたが、本件は協議と交渉により対立を解消した新たな例となった。中国・EU双方が、貿易摩擦をコントロールする知恵と能力を持つことが再度証明された。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月21日