世界第2位の石油エネルギー企業、ロイヤル・ダッチ・シェルは25日、潤滑剤や石油製品の研究開発に力を入れる上海技術センター「シェル(上海)科技有限公司」が正式に始動したことを発表した。これで、同社の技術センターはドイツのハンブルクや米国ヒューストンに続いて、3カ所目となる。新華網が報じた。
同社によると、上海市浦東新区にある上海張江高科技園区(ハイテクパーク)に位置する同技術センターは今後、中国やインド、インドネシア、韓国、タイ、ベトナムなどアジアの広い地域に潤滑剤製品の研究開発や応用サービスを提供する。
同センターは他の2カ所の研究開発センターと密接に協力すると共に、シェル潤滑剤実験室のグローバルネットワークの一部となる。
同センターの総面積は約8600平方メートルで、研究範囲は、乗用車用やバイク用の潤滑油、大型エンジン用のオイル、自動変速機油、工業・特殊潤滑油、潤滑グリース、さらに各種航空燃料などの分野に及ぶ。
シェル中国集団の海博・主席によると、同センターは製品開発以外に、顧客に実際の技術サービスも提供するほか、中国の相手先ブランド名製造(OEM)や科学研究機構とも提携を行う。センター内の実験室や設備は、検査や性能実演、ベンチテストなどを実施できる。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年3月28日