2014年4月2日  
 

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天津に全方位的航空産業チェーン 物流まで網羅

 2014年04月02日13:49
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 天津市の黄興国市長は先月31日、第1四半期(1-3月)の経済運営をテーマにした座談会の席で、同市はエアバス社との天津組立ライン第2期協力合意に調印したことを契機として、エアバスアジア製造センター、全国航空機リースセンター、北方航空貨物輸送センターの構築を進める方針であることを明らかにした。

 この「3つのセンター」によって、製造、リース、物流の各分野をカバーする全方位的な航空産業チェーンが形成されることになり、同市のサービス産業の波及効果が一層高まるとともに、北京市、天津市、河北省からなる京津冀エリアの共同発展という国の重大戦略の実施に貢献することが期待される。

 エアバス本社があるフランスの首都パリで現地時間の先月26日、同委とエアバスが工業協力のさらなる推進に向けた了解覚書に調印した。これにより、エアバス「A320」シリーズの天津組立ライン第1期協力を土台として、協力期間が2016年までから25年までに延長され、天津をエアバスのアジアセンターに格上げすること、天津における「A330」の製造・引き渡しセンタープロジェクトの実施に向けて、研究を深化させプロジェクトを推進することが確定された。

 エアバス中国法人の陳菊明総裁が1日に述べたところによると、長期的な目標という視点でみれば、天津はフランスのトゥールーズ、米国のシアトルに次ぐ世界で3番目の航空工業センターになる可能性がある。中国側とエアバスがこのほど調印した合意は、明確で建設的な設計図を描くもので、双方は今後、未来に向かって緩やかに歩みを進めていくという。

 エアバス組立ラインに牽引される形で、天津市は航空産業を発展させてきた。現在では航空産業チェーンに関わる企業や技術支援サービスを提供する企業など国内外の約50社が同市に進出しており、航空産業は一躍同市の基幹産業に成長した。天津組立ラインの現地サプライヤーである賽象科技公司の取り付けツールと賽聞工業公司のパッケージ製品は、エアバスが米国・アラバマ州で行った組立ラインプロジェクトの入札を落札した。

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