日本の3大自動車メーカーのうち、2社の3月の中国での販売が減速した。日本企業が中国で失ったシェア奪回努力のさなか、新たな試練に直面していることが浮き彫りとなった。中国は世界最大の自動車市場。中国新聞網がウォール・ストリート・ジャーナルの報道として伝えた。
1-2月、31%急増したホンダは2日、3月の中国での販売台数は昨年同期比2%減の、およそ6万台だったと発表した。広汽ホンダの先月の販売台数は13%減った。トヨタは3月、中国で9万400台を販売、昨年同期比19%と堅調だったが、1-2月の26%より落ち込んだ。
ホンダの浅沼なつの・広報担当は、「販売減は広汽ホンダが新型車2車種の発表を前にラインナップ調整を行ったため。下半期に新型車が投入されれば、年間目標は達成できる」と自信を見せた。ホンダは今年の中国での目標販売台数を90万台としており、前年比19%増を目指す。
落ち込んだトヨタ、ホンダと対照的に、日産は新型SUV「エクストレイル」を投入、中国販売は加速し、先月の販売は26%増と、1-2月(18%)を上回った。
中日紛争ヒートアップ前、日系車のシェアは約20%だった。日系車は政治の影からの脱出に懸命だが、フォルクスワーゲン、GM、フォードなど多くの世界大手との熾烈なシェア争いが続いている。2月、日系車シェアは前年同期(11.9%)から13.4%に上昇したが、ドイツ系車の23.4%には遙かに及んでいない。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年4月5日