登録していない海外のメーカーが生産した乳幼児用調整粉ミルクは、5月1日から国内への輸入が禁止されることになった。新ルールの実施前日には、国家認証認可監督管理委員会(国家認監委)が中国に乳製品を輸出するメーカー41社の登録リストを発表した。だが専門家によると、こうした動きはこの41社が代理加工した粉ミルクブランド製品が中国市場に入ることを認めるものではなく、代理加工ブランドの半分は輸入を認められないことが予想されるという。「京華時報」が伝えた。
国家認監委が発表したリストによると、海外の乳製品メーカー1122社が「通行証」を獲得し、このうち41社は乳幼児用調整粉ミルクのメーカーだ。41社の本社は、アイルランド、オーストリア、オーストラリア、ポーランド、デンマークなど13カ国にあり、日本と米国のメーカーはリストに入っていない。
国家認監委によると、このリストは今後、海外乳製品メーカーの登録申請の進展状況に基づき随時更新するという。
乳製品産業に詳しい宋亮さんによると、メーカーとブランドは必ずしも一対一で対応しているわけではない。メーカーが認証を取得したことは代理加工するブランドの粉ミルクが中国市場に進出できるようになったことを意味しない。国内の乳幼児用粉ミルクブランドは全部で2千ほどとみているが、先に公式に発表されたところでは、昨年末現在、中国市場で販売される国内・海外産の乳児用粉ミルクブランドは8800を越えた。今回認証を取得した41社は、代理加工するブランドが多く、数百のブランドを手がけるところもあるが、こうした代理加工製品は今後、中国市場にまったく入れなくなる可能性があるという。
昨年、中国中央テレビ(CCTV)が明らかにしたニュージーランドでパッケージされ、輸入された「newbaybay」ブランドの乳幼児用粉ミルクの問題では、総代理店の住所が自動車修理工場になっていたが、代理加工メーカーであるニュージーランドのサットングループは、今回の41社に名前が入っている。
宋さんは、「newbaybayのようなブランドの企業は中国の新ルール施行後は『通関』できなくなる。代理加工ブランドの半分が新ルールにより中国に入れなくなる見込みだ」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年5月5日