日本のホームセンター「東急ハンズ」にはハンカチ売り場がある。大阪市の船場にはハンカチの卸売業者がたくさん集まっている。ハンカチは日本ではデパートや空港の売店といった高級な売り場で取り扱われるものなのだ。「国際商報」が伝えた。
日本のハンカチは決して安くない。ハンズではタオルハンカチが1枚約540円で売られており、薄い綿のものは税抜き648円だ。空港の売店では600円から800円とさらに高い値段で売られている。
日本のハンカチは高いが、丁寧に作られており、見るとほしくなる。長年ハンカチを使う習慣のなかった記者も、これまで日本でたくさんのハンカチを買った。人に贈って喜ばれたこともあれば、自分の記念用に買ったこともある。
中国人もかつては幅広くハンカチを使用していたが、今では使う人はほとんどいない。今から10年前に、楊東輝氏が中国家庭用繊維製品産業協会の会長を務めていた時、同産業主導でハンカチを生産することを思いつき、企業に対し、北京に専門店を設立してハンカチを売り、消費者のハンカチ使用を誘導するよう呼びかけた。だがハンカチの普及は楊氏の夢に終わり、市場には広まらなかった。資源を消費するペーパータオルが中国の消費者を完全に「征服」していたからだ。現在、中国市場ではハンカチを買う正常なルートが見つからない。一部の小さな市場でたまたま見つけたとしても、その多くは質の劣るものだ。日用品であるハンカチだが中国国民の生活では影が薄い。
日本では男性も女性もハンカチを使う。ハンカチ以外にも、日本の消費者のエコロジーな生活習慣には学ぶ価値のあるものがたくさんある。ドラッグストアに行くと、シャンプーやバス用品には容器入りもあれば詰替用もあり、詰替用の価格は容器入りの半分だ。消費者は最初は容器入りを買い、使い終わると安い詰替用を買ってきて、容器に詰め替えて使う。日本の雑貨店ではいろいろなプラスチックボトルが売られているので、容器入りを買わず、詰替用を買ってお気に入りのボトルに詰め替えることもできる。日本人は同じように液体洗剤などでも詰替用を使用する。こうすれば生活費を節約できるだけでなく、資源の浪費も減らすことができる。
日本のスーパーマーケットでは他の商店と同じように無料でビニール袋が提供されるが、よく見ると、日本人は買い物する時にカバンからエコバッグを取り出し、買ったものをここに入れている。中国の東北地方から日本にやって来て、日本滞在が15年に及ぶ閻さんによると、日本の多くの家庭では、買い物でもらったビニール袋を丁寧に畳み、大きめの袋に入れて再利用するという。日本人は無料でもらったビニール袋でも、無駄な使い方はしないのだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年5月5日