資本市場の健全な発展をさらに促進　国務院

　国務院はこのほど「資本市場の健全な発展の一層の促進に関する若干の意見」を発表し、今後長期間にわたる資本市場発展の指導思想、基本原則、主要任務、具体的措置を明確にした。また、2020年をめどに、構造が合理的で機能が充実し、規範が透明、安定的・高効率、開放的で包容力のある多層的な資本市場システムを基本的に構築するとの目標が打ち出された。

　同「意見」は次の9点から資本市場の健全な発展の一層の促進の全体的な要求および具体的な任務を明らかにしている。

　（１）実体経済の発展促進にぴたりと寄り添って、市場化と法治化の方向性を堅持し、イノベーションの活力を喚起し、資本市場の広がりと深みを拡大し、直接融資の割合を高め、混合所有制経済を積極的に発展させ、資本の形成と株式の流動を促進する。

　（２）多層的な株式市場を発展させる。株式発行登録制度の改革を積極的・安定的・適切に推進し、多層的な株式市場の建設を加速し、市場化された合併買収（M&A）・再編を奨励し、市場撤退制度を整え、上場企業の質を高め、投資家に持続的にリターンする能力を強化する。

　（３）債権市場の発展を規範化する。債権市場を積極的に発展させ、さまざまな投資家群にふさわしい多様な債権商品を発展させる。

　（４）プライベート・エクイティ・ファンド市場を育成する。

　（５）先物取引市場の建設を推進する。

　（６）証券先物取引のサービス産業の競争力を高める。

　（７）資本市場の開放を拡大する。国内外の主体によるクロスボーダー投融資を利便化し、証券先物取引産業の対外開放水準を徐々に引き上げ、国境を越えた監督管理の協力を強化する。

　（８）金融リスクを予防・解消する。系統的なリスクモニタリング警告・評価処置メカニズムを整備し、市場安定のメカニズムを整え、証券先物取引をめぐる違法行為やルール違反行為を厳格に取り締まり、証券先物取引の監督管理のモデル転換を推進する。

　（９）資本市場の良好な発展環境作りをする。（編集KS）

　「人民網日本語版」2014年5月11日