中日経済実力の比較分析

中日経済の実力差

 中国社会科学院(社会科学アカデミー)日本研究所の張季風研究員はこのほど、中国と日本との経済力についての比較分析を行い、「中国の経済規模は日本により一層近づいたが、国内総生産(GDP)の一人当たり平均や経済の質という点からみると、両国の間には大きな開きがある」との見方を示した。
(1)マクロ経済の面

 

の現代的な経済制度、法律システムなどは成熟したものである。社会全体をカバーする年金制度や医療保健システムが形成されている。

 

の現代的な経済制度は建設や整備が進められている段階にあり、医療や年金などの社会保証制度はスタート地点に立ったばかりだ。

(2)発展段階の面

 

は早くも1980年代にポスト工業化の段階に突入し、都市化率は現在70%を超え、都市と農村との間や地域間にはほとんど格差がみられない。

 

は現在まだ工業化の初期から中期の段階にあり、都市化率はわずか46%で、都市・農村間や地域間には大きな格差が存在する。

(3)産業構造の面

 

はすでに先進国型の産業構造を形成している。。第一次産業が占める割合は5%を割り込み、第三次産業の割合が60%を超えようとしている。

 

では今なお農業人口が約50%を占め、農村人口は総人口の約60%を占める。
 

(4)成長モデルの面

 

は1970年代初期には工業化の目標を達成し、成熟に向かう段階に足を踏み入れ、「大量生産、大量消費」の粗放型モデルを放棄した。

 

の成長モデルは比較的粗放型であり、経済成長は主に設備投資や輸出の牽引作用に頼っている。

(5)企業の面

 

の企業は1980年代に相当成熟し、トヨタ、日産、日立、松下(現パナソニック)、東芝、新日鐵といった世界トップクラスの企業を擁するに至った。

 

の現状をみると、世界レベルの企業は極めて少なく、世界的なブランドは生まれてもいない。

(6)公害問題の面

 

は長期にわたり高度成長を追い求めた結果、環境破壊や公害の拡大を招き、1970年代初期には世界を震撼させた「四大公害訴訟」が起きた。

 

の現在の環境状況は楽観できず、かつての日本よりもさらに悪い状況にあるともいえる。

編集者付記

 日本の経済産業省が19日に発表した年度報告によると、中国経済の成長率が予想を上回り、日本経済が引き続き悪化した場合、中国のGDPは今年か来年に日本を超えることになる。だが、国内総生産(GDP)の一人当たり平均や経済の質という点からみると、両国の間には大きな開きがある...

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1990年--2009年中国と日本のGDP変化状況

  中国 日本 中/日   中国 日本 中/日
1990年 3546.44 30397.00 11.67% 2000年 11985.00 47461.00 25.25%
1991年 3766.17 34022.00 11.07% 2001年 13248.00 42451.00 31.21%
1992年 4181.81 37190.36 11.24% 2002年 14538.00 39708.00 36.61%
1993年 4317.80 42750.94 10.10% 2003年 16410.00 42911.00 38.24%
1994年 5425.34 46890.76 11.57% 2004年 19317.00 46063.00 41.94%
1995年 7002.19 51373.82 13.63% 2005年 22439.00 45751.00 49.05%
1996年 8164.93 45993.21 17.75% 2006年 26681.00 44138.00 60.45%
1997年 8982.00 43132.00 20.82% 2007年 33812.00 43836.00 77.13%
1998年 9463.00 39405.00 24.01% 2008年 43333.00 48018.00 90.24%
1999年 9914.00 44996.00 22.03% 2009年 46800.00? 46200.00? 101.30%?

中日比較 過去31年間の経済発展

第1ラウンド:1978年--2005年 第2ラウンド:2006年--2008年 第3ラウンド:2009年--??年
中国:門戸を開く
日本:明らかに優勢
中国:日本を猛追
日本:足踏み状態
中国:潜在力が開花
日本:やや疲弊気味
 この20数年間について統計をみると、1978年の中国の国内総生産(GDP)はわずか1473億2110万ドルで、日本の6分の1にも満たなかった。 同期間に中国のGDPは急速に増加し、05年に日本の約50%に達した。

 この時期の2006年には、中国経済が世界4位の地位を順調に獲得し、翌07年にはドイツを抜いて世界3位に躍進した。日本は世界2位の経済体の地位を保ちはしたが、経済発展のペースは明らかに鈍化した。

 始まったばかりのこのラウンドで、中国の安定した発展が世界中で高い関心を呼んでいる。データによると01年から06年にかけて中国のGDP年平均成長率は9.8%に達した一方、日本はわずか1.4%にとどまった。

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