交通運輸の新たな時代を切り開く

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高速鉄道の技術

資金投入

 ここ数年、中国は「市場を技術と交換」する戦略で外国企業の技術を迅速に消化吸収し、自主革新の歩みを大きく進めてきた。中国はすでに1000件近い高速鉄道関連特許を出願し、核心技術の15%以上を独自に革新、車両や施設の国産化率は85%以上に上る。2010年、中国の高速鉄道の設計時速は日本の新幹線より25%速い350キロに達した。  2009年、鉄道建設に6千億元を投じ、600万人の雇用を生み出した。2010年は高速鉄道の建設投資に力を入れており、さらに加速すべく7千億元(約9兆3409億円)を投入し、新設路線4613キロメートルの建設を開始する見通しだ。

運行情況

現在運行中の高速鉄道

 現在、全国の鉄道の定時運行率は97%以上を維持している。全国の鉄道に導入されている車両は計355編成で、うち時速250キロのものが234編成、時速350キロのものが121編成となっている。安全運行距離は累計2.8億キロ。乗客数はのべ5億人以上。鉄道の利用者は、常に多い状態をキープしている。  中国で現在運行中の高速鉄道は計6920営業キロに上る。うち、新規建設した時速250キロ以上の高速鉄道は計4044営業キロで、時速が200-250キロに達した既存線2876キロ--が含まれる。現在建設中の高速鉄道は1万キロ以上に上る。

  

 ・中国、高速鉄道建設に7千億元を投入  ・上海-南京間の高速鉄道 車内ガラガラでピンチ
 ・汎珠江デルタ 5年後に高速鉄道1万キロ突破見込み  ・上海-南京間の高速鉄道が開通 中国が世界一に
 ・中国、高速鉄道の平均乗車率は101.7%  ・滬寧高速鉄道 自動券売システムがスタート

中国、2010年末までに開通予定の高速鉄道客運ネットワーク「四横四縦」:

中国大陸、現有高速鉄道の開通時間一覧表

2008年8月1日 京津(北京-天津)都市間高速鉄道が開通、中国で初めての時速300キロ以上の都市間高速鉄道

全長約113.5キロ

2009年4月1日 石太(石家荘-太原)客運専線が開通、中国最初に建設した高速鉄道

全長約212キロ

2009年9月28日 甬台温(寧波-台州-温州)鉄道と温福(温州-福州)鉄道が開通 全長約282.4キロ
2009年12月26日 武広(武漢-広州)高速鉄道が開通、時速のピーク値が394キロ 全長約1068.8キロ
2010年1月28日 鄭西(鄭州-西安)高速鉄道が開通 全長約458キロ
2010年4月26日 福厦(福州-厦門)高速鉄道が開通、福建省初めての高速鉄道 全長約273キロ
2010年5月1日 成灌(成都-青城山)高速鉄道が開通 全長約56.6キロ
2010年7月1日 滬寧(上海-南京)高速鉄道が開通、上海虹橋-南京が最速72分到達

全長約300キロ

2010年9月20日 昌九(南昌-九江)都市間高速鉄道が開通 全長約91.5キロ
2010年10月26日 滬杭(上海-杭州)高速鉄道が開通 全長約160キロ
2010年10月26日 寧杭(南京-杭州)高速鉄道が開通 全長約248.9キロ

◇世界高速鉄道大会 12月に中国で初開催 中国高速鉄道、世界の鉄道を「リードする」立場に
 第7回世界高速鉄道大会を12月7日から9日にかけて北京市で開催する。同大会が欧州以外の国で開催される初めてのケースとなる。  中国の高速鉄道はわずか数年間のうちに自主イノベーションに基づいた飛躍的な発展を実現、「追いかける」立場から、世界の鉄道を「リードする」立場へと一躍成長を遂げた。

中日韓、米高速鉄道プロジェクトで駆け引き

高速鉄道で競う中国と日本
 オバマ政府は今年初め、13本の高速鉄道建設を発表。経済刺激策の中から80億ドルを特別に拠出して高速鉄道の始動資金にあてるとした。日本、韓国、中国はカリフォルニア州の高速鉄道プロジェクトに融資する意向を公開している。  中国の現在の高速鉄道技術は世界的にも総体的にもトップクラスにある。中国の高速鉄道の海外進出戦略により、多くの国が島国である日本とは違った高速鉄道技術を望んでいるのを目の当たりにし、日本企業は感情的になっている。

 高速鉄道は地域経済発展の新エンジン

 8月1日、中国初の高速鉄道で北京と天津を結ぶ京津都市間高速鉄道が満2年を迎えた。開通からの2年間に、北京、天津両市の経済は急速な発展を遂げた。天津市の08-09年のGDP成長率は16.5%に達し、全国のGDP増加率を大幅に上回った。09年のGDPは1兆1865億9千万元で、前年比10.1%増加した。
 資料によると、長江デルタ地域は全国の陸地面積の2.1%、人口の11%で、全国GDPの21.7%、財政収入の24.5%、輸出入額の47.2%を生み出している。江蘇省の資産全体のうち60%以上は上海市と南京市を結ぶ滬寧鉄道の沿線で生まれたものだ。ある研究によると、滬寧都市間高速鉄道は今後毎年、沿線都市のGDPを1%引き上げるという。

高速鉄道に商機 拡大する高速経済

 中国は人口が多く、国土が広く、経済社会のつながりの空間がことのほか大きい。人口資源の分布に偏りがあり、経済発展のバランスが取れていないといった特徴により、生産過程と市場の消費ニーズにおける高速・長距離・大容量の鉄道輸送の必要性が決定づけられた。
 武漢市と広州市を結ぶ武広高速鉄道が運営をスタートさせると、国内・海外の多くの業者が高速鉄道を商機と見定め、沿線に投資ブームが巻き起こった。今年1-3月には、高速鉄道から直接利益を受ける武漢、咸寧の両市のGDPが平均15.9%増加し、うち観光収入は武漢市が36.5%、咸寧市が166.7%、それぞれ増加した。不動産開発投資は武漢が72.7%、咸寧が44.9%、都市部の固定資産投資は武漢が36.5%、咸寧が58.8%、実行ベース外資導入額は武漢が21.4%、咸寧が25.7%、社会消費財小売総額は武漢が17.8%、咸寧が21.8%、いずれも増加した。
とりわけ好調な京滬高速鉄道
 このほど徐州東駅に500メートルの鋼鉄製軌道が敷設されたことを受けて、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の軌道敷設工事がスタートした。完成すれば、世界最長、最高レベルの高速鉄道が誕生することになる。工事は軌道敷設の準備作業から、軌道敷設の段階に入っており、2012年に完成して営業を開始する予定だ。
 同鉄道は最高時速が380キロメートルに達する見込みで、北京から上海までの1318キロメートルを4時間足らずで移動できるようになる。年間の旅客輸送量は往復のべ1億6千万人に達する見込みだ。

 初期の研究予測によると、同鉄道が完成すれば、沿線地域のGDP増加率が19-21%前後に上昇するものと期待される。

 中国の高速鉄道網 将来90%以上の人口を網羅

 中国の高速鉄道は9月の時点で営業距離7055キロメートルに達した。現在1万キロメートルが建設中だ。これにより中国は世界で最も高速鉄道システムの技術が整い、最強の開発力、最速の運転速度、最長の営業距離を誇る、建設中の高速鉄道規模が最大の国となった。将来的に中国の高速鉄道網は5万キロメートル以上に達し、人口50万人以上のすべての都市、全国90%以上の人口を網羅するという。

 高速鉄道、2年後は1万3千km 生活スタイルも変化

 中国の高速鉄道総延長は、2012年に1万3千キロメートルを超え、20年には1万6千キロメートルに達する見込みだ。高速鉄道により、都市間の「30分経済圏」や「1時間経済圏」が加速的に誕生した。高速鉄道は中国人の生産方法や生活スタイルを変えつつあるといえる。

 将来的に中国の主要都市をつなぐ高速鉄道を建設へ

 高速鉄道が中国の製造業の光となり、加工代理一本だった中国の製造業の歴史を塗り替えた。高速鉄道には10万個もの部品が使われる。各部品の生産メーカーを平均3-5社で計算すると、30-50万社の部品メーカーの新たに誕生につながる。


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