韓国アシアナ航空の代表一行は17日夜7時ごろ、浙江省江山中学を訪れ、ロサンゼルス空港の事故に巻き込まれた同校学生の家族に謝罪した。新華網が伝えた。
双方は同日夜7時、江山中学行政楼3階の会議室で対面した。7日の夕方、娘が事故で犠牲になったことを知り、2組の保護者が悲嘆にくれたのも同じ会議室内だった。彼らともう1人犠牲となった女子学生、負傷した女子学生1人の両親は現在、まだ米国にいる。
アシアナ航空と韓国の保険会社の代表一行14人はまず、保護者たちにお辞儀をして謝罪し、同社国際部の金世永総経理は「当社社長も本来ならこの場に来るべきだが、まだロサンゼルスで事故後の対応にあたっている」と述べた。金総経理は再び謝罪の意を表すとともに、社長の委託を受け、事後処理の状況について全面的に理解すると述べている。
これまで同社は18日までに賠償案を発表すると述べていた。17日夜に行われた記者会見で、金総経理は「今回の訪問では具体的な詳細な賠償計画についてはあきらかにできない」と述べながらも、関連部門と緊密に連携し、速やかに賠償計画を発表したいとしている。
江山市政府が手配した法律顧問である郝俊波弁護士は「家族は今回の事故の責任問題を知りたいと心から願っている」と語り、アシアナ航空が今回賠償計画を発表しないことに遺憾の意を表している。
賠償基準が利用者の国籍によって異なるのかどうかも、政府の法律顧問団の弁護士3人が注目する点だ。弁護士たちは、中国人利用客も同じ便を利用した他の利用客と同様、最高水準の賠償を受けるべきだと表明。賠償には未成年者の心理的な損害も含まれるべきで、アシアナ航空は「モントリオール条約」に基づき、先に賠償を行うべきだと主張した。
責任の認定や賠償基準・計画がいつ発表されるかも、家族らの関心が高い問題だ。家族らは「すでに10数日経っている。アシアナ航空は速やかに計画を発表すべきだ」と語る。
これに対してアシアナ航空は、学生の治療やケアは同社が徹底的に担当するが、責任の認定にはまだ時間がかかるとしている。賠償基準について金総経理は「国による差別はしない」と再三表明しており、国際的な慣例の基準に基づき公平に処理するとしている。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年7月18日
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