冷蔵庫で急成長するえのき 専門家「ホルモンとは無関係」
長春市のあるインターネット利用者はこのほどミニブログで「1週間前に購入したえのきを冷蔵庫に入れておいたところ、しなびた様子もなく逆に袋を破るほどの勢いで成長していた。食べても大丈夫だろうか」という書き込みを行い、注目を集めている。新文化報が伝えた。
この文章は転載されて多くのコメントを集め、えのきにホルモン剤が使われているに違いないという意見が相次いだ。しかし中には、えのきは菌類で、菌類には一般に成長促進剤は添加しない、文章を書いた人は高校の生物の成績がよくなかったに違いない、という意見もあった。
吉林農業大学農学院菌類研究所の劉暁竜教授によると、スーパーで販売されているえのきはいずれも生きているもので、環境の条件が合えば胞子を持ち、次世代を繁殖させるという。冷蔵庫で育ったのは自然な状態であり、安心して食用することができるという。
劉教授によると、現在えのきの大部分は瓶や箱を利用して基本的に工場などで栽培されている。えのきの成長には日光は不要で、2℃-8℃の温度で成長可能だ。もし包装の袋が通気性があるなら、えのきは自分の栄養を利用して酸素を使って成長を続ける。冷蔵庫の温度は一般に2℃-6℃なので、ちょうどえのきの成長に合う。しかしこうした条件下で成長したえのきは栄養価は低く、中も空洞があり、全体の重さは変わらない。えのきは日光の下で育った時にのみ黄色くなるため、日光がなければ白いままだという。えのきの食感や栄養を保つには買ってから5日以内に食用するとよい。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年3月20日