これらの写真はカメラマンが1年以上かけて北京・三里屯で撮影した家族写真だ。撮影対象にはロシア、イタリア、米国、フランス、タイといった外国人の家族もあれば、国際結婚の家族も、また北京で働く流動人口(北京の戸籍を持たない地方出身者)の家族もある。中国青年報が伝えた。
北京の三里屯は国際的なコミュニティーで、数多くの外国大使館があり、様々な肌の人たちが行き交っている。ここは伝統と現代が入り混じったコミュニティーで、1970年代―同80年代の古いビルときらびやかなオフィスビルとが混在している。毎晩、三里屯のバーストリートではネオンサインが輝き、深夜まで賑わいを見せる。翌日早朝、近くの住宅区の広場では高齢者が健康づくりのための器具を使って身体を鍛えている。ここには中国人、外国人、裕福な人、貧しい人が住んでいる。
5月15日は21回目の国際家族デーだ。国連は今年の国際家族デーのテーマを「発展目標の実現に関わる家族:国際家族年の20周年」と定めており、中国の記念活動のテーマは「一人一人の健康、各家族の幸福」というものだ。
人は一生で3つの家族を持つ。最初には父母の家族、成人してからは自分の家族、高齢になってからは子供の家族だ。人生のこの3つの家族での幸福感は同じではない。それぞれの家族が幸福についてそれぞれの解釈を持ち、人生の各段階で幸福についても違った考えがあるだろうが、家族の幸福の基礎は共通している。それは仲睦まじいことだ。中国には「家和万事興」(家族が睦まじいと全てがうまくゆく)という昔からの言い方がある。ドイツの作家、ゲーテも「国王でも農夫でも、家族が仲睦まじければ、最も幸福な人だ」という言葉を残している。 (編集YH)
「人民網日本語版」2014年5月15日