イラン報道官、核開発続行を強調 「制裁は常に失敗」
イラン外務省のメフマンパラスト報道官は23日、イラン産原油の輸入を全面的に禁じた欧州連合(EU)の制裁措置について「脅しや圧力、制裁という手段は常に失敗してきた。核の平和利用の権利を求める我々には何の影響もない」と述べ、今後も核開発を続ける姿勢を強調した。イラン国営テレビが伝えた。
アラグチ外務副大臣も同日、「制裁を強めれば強めるほど核問題の解決に向けたハードルも高くなる」と批判。ただ「交渉のドアは開かれている」とも語り、国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた関係6カ国との核協議に応じる姿勢を示唆した。
原油輸出への制裁が科された場合、イランは原油輸送の要衝・ホルムズ海峡を封鎖するとしてきたが、両者は封鎖については言及しなかった。(テヘラン=北川学)
「asahi.com」 2012年01月24日
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