景況感、大幅に悪化 12月の日銀短観、対中輸出減響く
日本銀行が14日発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がマイナス12で、前回9月調査から9ポイント悪くなった。悪化は2四半期連続。世界経済の減速に加え、日中関係の悪化により、中国で日本製品が売れなくなり、輸出や生産が落ち込んだのが響いた。
大企業・製造業のマイナス12は、東日本大震災の影響で景況感が悪くなった2011年6月調査のマイナス9を下回り、2年9カ月ぶりの低水準だ。
短観は3カ月に1回、企業に景況感を聞く調査。11月13日-12月13日に全国1万654社に聞き、99.3%が答えた。DIは景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」とする企業の割合を引いたもので、マイナスなら景気がよくないことを示している。
asahi.com 2012年12月14日
Copyright 2012 Asahi Shimbun 記事の無断転用を禁じます。