故宮博物院は長年にわたり開放されており、多くの展示ホールは入場者の見学に応じたすみやかかつ徹底した保全修復のため、現時点で陳列されている宮殿は現状通りとなっている。
毎日真っ先に入場者を迎える故宮正殿として、太和殿は過去10年間、大規模な修復が行われていない。透かし彫りを施している太和殿の金泥彫竜玉座は、9頭の竜の造型が複雑で精巧な彫刻だ。体の曲がった部分、および鱗、ひげなどの部分は容易に触れることができず、簡易な物理的清掃が必要で、やわらかなブラシ、吸引器で表面のほこりを除去し、部分的に綿棒を用いて土ぼこりを落とし、「竜の椅子」の煌びやかな本来の姿を取り戻す。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年1月22日