北京で61年ぶりの豪雨 明代の団城は冠水せず
北京は21日、61年来最大規模の豪雨となり、一部地域は深刻な水の被害にみまわれた。しかし豪雨の中心だった北海の団城では冠水が見られなかった。
故宮や天壇、正陽門、鐘鼓楼といった北京の多くの歴史的建築物には排水のさめの様々な排水口が設置されている。団城の高さは地表面から4.6メートル、周辺の長さがわずか276メートルの城壁外には排水口が一つもなく、地面にも排水用の溝は見当たらない。しかしどんな大雨が降っても、この場所ではすぐに流れてしまい、地面が少し濡れるだけで水が溜まることはない。団城には古い樹木の周りに11カ所の「水眼」があり、それぞれの下に縦穴が設置され、縦穴どうしが高さ80センチから150センチの青レンガで作られた通路でつながれている。雨水は通路に流れ込んで地下で「河」を作るようになっている。この地下の排水システムは今から600年近く昔の明の時代の永楽年間に作られたものだ。(編集YH)
【特集】北京で観測史上最大の豪雨
「人民網日本語版」2012年7月24日