2010年3月29日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:11:29 Mar 29 2010

中日両国、6つの協力で新次元を

 財団法人機械産業記念事業財団の福川伸次会長は、中国社会科学院日本研究所と全国日本経済学会が共催した国際シンポジウム「中日経済協力の回顧と新たな地平」で基調講演を行い、「第二と第三の経済力を持つ日本と中国が、その協力関係を新次元に飛躍させ、連携して世界の明るい未来を創ることを期待している」と述べ、次の6つの面での協力強化が必要だと述べた。

 (1)新しい秩序形成を目指す国際公共財の提供

 日中両国は新しい秩序形成に向けて国際公共財の提供に協力し、自由貿易の推進者として新ラウンドの早期妥結に向けて関係国に働きかけるとともに、地球温暖化対策について国際協調体制の確立を主導する必要がある。そして両国は新しい成長モデルの探求や金融システムの安定、国際通貨体制の改革などについて研究を深め、積極的に提案をするべきだ。

 (2) 人間価値を基軸として戦略的成長モデルを追求

 金融主導経済が崩壊した今、人々や社会が真に希求する価値を創造し、充足する実需に支えられた成長モデルを探求することが大切だ。

 これまでモノづくりを産業政策の中心に据えて経済を発展させてきた両国は、人々の価値観が文化や生活に向っていることを考え、これまでの経済成果と技術の蓄積を人間の進化に向け、自国の伝統的な文化と現代的なものと結び付けて、新しい市場を開かなければならない。

 そして日本はもとより中国もやがて高齢少子化の時期を迎えるという状況の中で、両国は医療や介護など社会福祉システムや雇用関係の改革を学びあい、両国国民が高い関心を持つ食の安全や安心した生活、災害防止、感染症予防などについて協力していく必要がある。

 (3)市場経済システムの高度化

 日中両国は世界モデルとなる質の高い活力のある市場経済の確立に挑戦しなければならない。両国がこれまでの経験を持ち寄れば、よりよい市場経済に関する制度設計ができる。

 (4)経済と環境の両立

 中日両国は経済と環境の両立を目指し、今年末に予定されているCOP16では新しい国際枠組みの合意を導く努力をする必要がある。そして実質的な温室効果ガスの削減に努力を傾け、「クリーンな成長」に向けてさらなる努力をしなければならない。

 2006年から行われてきた中日省エネ・環境総合フォーラムでは大きな成果があった。経済と環境の両立を図るためには、エネルギー供給分野での原子力や新エネルギー利用の拡大、石炭利用の低炭素化を図るとともに、エネルギー使用の効率化を進めることが不可欠である。また産業システムの大量生産、大量消費、大量廃棄を、効率生産、有効消費、完全循環に改革しなければならない。それに加えて技術の革新も大切で、両国はこれに挑戦すべきだ。

 (5)イノベーションへの挑戦

 日本は米国や欧州連合(EU)を上回る技術指向国家であり、中国はモノづくりに目覚しい成果をあげている。両国がその能力を活かして技術フロティアを開拓していけば、世界の成長に大きく貢献できる。

 (6)東アジアの経済統合の推進

 東アジアの経済統合を支援していくことは、両国にとって重要な課題である。両国は経済統合の進化や開発格差の縮小、持続的な経済成長を目標に、両国は自由貿易の加速、経済構造改革、関連インフラの整備、エネルギー安全保障の確保、知的所有権の保護、人材育成、金融通貨市場の安定化の具体策を提示していく必要がある。

 経済圏の構成に関しては、東アジアの協力の枠組みを段階的かつ重層的に進め、日中韓三国の間で自由貿易協定(FTA)を締結し、その上でそれぞれ3国の東南アジア諸国連合(ASEAN)とのFTAを統合することが望ましい。そして米国の参加も期待される。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年3月26日

関連記事
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古