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BRICs、環境保護で幅広い協力の可能性

 世界的な気候変動、オゾン層の破壊、生物多様性の損失、酸性雨、砂漠化、水質汚染、大気汚染、森林植生の損失、残留性有機汚染物質による汚染--人類の生きる環境は現在、多くの地球規模の問題に直面している。未来の地球に青い空ときれいな水、美しい環境をもたらし、人々の生活をより幸せにするべく、私たちの「家」である地球を保護し大切にすることは、「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)」を含む全世界の共通認識だ。

 中国の古いことわざには、「氷三尺、一日の寒にあらず(三尺もの厚い氷は、一日の寒さでできたものではない)」というものがある。この言葉は、現在の気候変動問題の根源を表している。ある研究によると、現在の気候変動の主な原因は、先進国が過去150年間の工業化のプロセスで排出した二酸化炭素によるものだという。このため先進国は、気候変動対処に向けた法的拘束力のある義務を負うべきだ。この歴史的責任を先進国が真の意味で認めるかどうかが、各国による共同措置の要となるとも言える。

 そんな中、新興市場国家である「BRICs」は、国内産業が急速に発展する時期であるにもかかわらず、気候変動への対処や、排出削減・環境保護に向けて協力する意向を相次ぎ表明している。

 ▽ロシアは今後10年で、二酸化炭素の排出量を1990年比20-30%削減することを計画している▽インドは今後10年で、GDPあたりの二酸化炭素排出量を2005年比20-25%削減することを決定した▽ブラジルは今後10年で、温室効果ガスの排出量を2020年の推定排出量から36.1-38.9%削減することを計画している--。

 そして中国がここ30年間、気候変動に対処し、環境を保護するために行ってきた努力は周知のところだ。一連の法律・法規の制定を通じて関連の税収制度を完備し、環境保護に向けて制度による保障を整えた。

 また、省エネ・排出削減に力を入れる一方で、クリーンエネルギーの大規模な拡大を行い、風力エネルギー、太陽エネルギーの利用などでも進歩を遂げた。このほか、05年-08年にかけては再生可能エネルギーを51%増加させ、年平均成長率は14.7%に上った。08年1年間における中国の再生可能エネルギーの利用は、石炭換算で2億5000万トン分に相当する。農村では3050万世帯がメタンガスを利用、二酸化炭素4900万トン以上の排出を削減した。

 中国は水力発電設備容量、建設中の原子力発電所規模、太陽エネルギー温水器の集熱面積、太陽光発電設備容量などで、どれも世界一位となっているほか、造林面積も世界最大であり、造林面積は5400万ヘクタールにのぼる。中国はこのように様々な行動を通じて、省エネ・排出削減、環境保護に向けて努力してきた。

 中国は現在、工業化、都市化、現代化が急速に発展する大事な段階にあるが、気候変動への対処や環境保護をいつも重要な戦略的任務としてきた。1990年-2005年までに、単位GDPあたりの二酸化炭素排出量は46%減少した。この基礎の上に、2020年までに単位GDPあたりの二酸化炭素排出量を2005年度比40-45%減少させるという計画も打ち出している。

 経済発展と同時進行で省エネ・排出削減を行うことは、経済発展モデルの転換という自身のニーズを満たしつつ、環境保護という歴史的使命を担うことだ。「BRICs」の積極的な参加がなければ、温室効果ガス削減に向けたいかなる行動にも影響を与えると言えるだろう。「BRICs」の人口は世界の人口の42.9%を占め、GDPは世界のGDPの15.5%を占める。世界の未来の生存モデルと発展モデルに向けて自分の意見と主張を訴えるだけの理由があるのだ。

 「共通だが差異ある責任」という原則は、気候変動への国際的な協力に向けた核心・基本であり、常に堅持するべきだ。エカテリンブルクでの「BRICs」外相会議で述べられたように、「公正な世界経済システムのなかで、各国の利益を十分に考慮することで初めて、世界各国の経済の長期的な持続可能な発展を実現できる」のだ。

 「BRICs」間は環境協力において非常に幅広い協力の可能性を持っている。(筆者 中国社会科学院ロシア・東欧・中央アジア研究所 呉恩遠所長/編集SN)

 「人民網日本語版」2010年4月13日

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