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  •     海抜が世界最高の火山湖、原始森林、スキーの楽園、大草原、温泉リゾート、避暑地、世界A級湿地、、これらは吉林の観光キーワードの数々だ。吉林ではこのほか、どのような体験ができるのだろう?吉林省観光局の石国祥局長、林天副局長を人民網に招き、吉林観光の魅力について語ってもらった。
動画
日本人観光客が重要なターゲットに
インタビュー
▽観光産業を吉林省の産業の柱に
司会者:今日のテーマは「休閑勝地 度假天堂(リゾートの楽園)」。非常に魅力的な響きがありますね。吉林省はここ数年、観光産業の発展を非常に重視し、観光産業を新たな産業の柱にしていく提案を掲げました。石局長、吉林省ではどうしてこのような政策決定をしたのですか?
石局長:経済成長を速め、人々の生活水準を高める。これは地方政府の重要な責務であります。吉林省は過去には東北部の旧工業基地でした。主な産業は旧工業基地の特徴でもある自動車の製造業、機械加工業、液晶電子業が中心で、あと農業もあります。しかし、経済社会の発展と産業構造の調整に伴い、いかにクリーンGDPを成長させるかが、目下の主要な任務となってきています。吉林省の産業構造を調整するべく、省委員会と省政府は観光産業を筆頭にしたサービス業を今後の経済発展の新たな成長ポイントとしていく提案をしました。これがひとつの要因です。
    2つ目の要因は、吉林省は観光資源に恵まれ、観光産業を築くいい条件が整っているからです。吉林は中国最初の生態試験省に指定され、森林被覆率は70%以上、東部には森林が生茂り、中部には平原、西部には草原と湿地が広がっています。長白山、松花湖、向海などはいずれも貴重な自然の資源です。それだけではなく、高句麗、偽満皇宮、延?(朝鮮)民族の風情など、独自の風俗がみられます。吉林省は北東アジアの中心に位置し、地理的にも恵まれています。
    3つ目の要因は、吉林省の観光業にはいい基盤があり、主要観光地の基本条件はいずれも大きく改善されました。さらに3年がかりで観光産業による総収入を1千億元にし、GDP全体に占める割合を現在の6.3%から10%前後に高め、吉林省の産業の柱としていく計画です。これは客観的かつ現実的な目標です。
▽「吉林八景」が吉林観光の目玉に
司会者:最近、吉林省では観光を発展させるべく一連の重大な対策を打ち出しました。そのうちの一つが先ごろ開催された「吉林八景」コンテストです。このイベントは3カ月余りにわたって行われ、国内で大きな反響がありました。林副局長にお伺いしますが、どうしてこのイベントを開催しようと?
林天副局長:このイベントは空前の盛り上がりをみせ、社会的な反響も非常に大きく、その影響は広範に及びました。開催目的は次の3つが挙げられます。
    第一に、吉林省の観光資源は比較的豊かで、開発・利用可能な観光資源の種類が多く、幅広いこと。しかし開発過程で、これらの観光資源の再編成と観光商品のブランド化が足りない、強化が必要だと感じました。こういった考えからコンテストを開催することにしたのです。
    第二に、観光の発展には核心となる観光商品・ブランド・観光商品の競争力が必要となります。これをブランド商品や有名な観光地によってけん引しようと考えました。
    第三に、吉林省の観光はまだまだ様々な形で対外的に宣伝PRを強化しなければなりません。今回のイベントは実際は観光PRのためでもあるのです。こういった3つの目的で、吉林省政府は「吉林八景」コンテストの開催を決定しました。このイベントは3カ月近くにわたって行われ、最終的に多くの人の期待通りの八景が選ばれました。
司会者:では、3カ月以上にわたったコンテストですが、その効果は予期した通りになりましたか?
林天副局長:その効果は私たちの想像を超えるものだったといえるでしょう。コンテストの過程は省内の各地で非常に重視され、各観光地も積極的に参加しました。コンテストに出場した観光地は自らの宣伝や建設、改善に多く取り組み、一方では観光地の建設と発展を後押しし、もう一方ではマスコミの動員と私たちの宣伝により社会の注目を集め、省内に限らず、全国から多くの市民の積極的な参加がありました。
司会者:どれくらいの人が投票したんですか?
林天副局長:市民による投票期間は2週間でしたが、この2週間の間に全国670万人以上が参加し、投票数は5400万枚にのぼりました。そのうちの10%前後は省以外の地域からで、国内で大きな反響を呼んだといえます。
石局長:この反響は全国的にいっても空前のものといえるでしょう。
司会者:「吉林八景」コンテストは吉林観光ブームを呼び、まさに「追い風」になったと言えます。では、これからどううまくこの「追い風」を利用していくつもりですか?また、吉林観光のキャンペーンと対外的な宣伝をどううまくやっていくつもりですか?
林天副局長:今回私たちが打ち出した「吉林八景」は、現在の吉林省を代表する観光商品であり、現在の吉林省の観光地の建設レベルをあらわす、吉林省賞の観光の目玉といえます。次の段階では「吉林八景」を核心とし、「吉林八景」をベースに吉林省の観光商品の開発し、その宣伝とキャンペーンを強化していく必要があります。
    短期的な対策として今考えているのは、まず、「吉林八景」や他の優れた景観区・観光商品に対する一層の整備とイメージ作りを進め、特にこれらの景観区の山水文化、歴史・文化、民俗文化の要素を色濃くし、より魅力を高めること。次に、これらの商品を本格的に市場化すること。すでに「吉林八景」を重点とする吉林省の目玉となる観光コースの計画に取りかかり、国内外の旅行社や主要メディアに実際にこのコースを巡ってもらいました。「八景」の資源と特色を生かしつつ、影響力のある、世界でも国内でも認められる観光コースを用意するつもりです。第三に、様々な手段や新しい宣伝方法で、国内外の市場や観光業界に大々的に宣伝していきます。
司会者:「吉林八景」についてたくさん伺いましたが、多くの日本の方々はまだ「八景」がどこなのか知らないと思います。林副局長に「八景」を紹介してもらいましょう。
林天副局長:吉林省の観光資源は非常に豊かで、300以上の景観区があります。今回コンテストにはいずれも選りすぐりの景観区が出場しました。
司会者:今回のコンテストで選ばれた「八景」は選りすぐりの中の選りすぐりということですね。
林天副局長:そうです。全部で30の中から市民の投票により12の景観区が選ばれ、続いて専門家による紹介やPRの後、最終的に「吉林八景」が決まりました。
    「吉林八景」の宣伝効果をあげるため、各観光地にはより深く文化的で美しい意味合いを持たせました。中国文学芸術界連合会の馮驥才・副主席に依頼してそれぞれの「八景」にふさわしい名前をつけてもらいました。
    「吉林八景」に選ばれたのは、▽「長白仰雪」(長白山景観区)▽「向海舞鶴」(向海湿地)▽「深宮塵史」(長春偽満皇宮)▽「冰湖騰魚」(査干湖の冬漁)▽「寒江雪柳」(松花湖の霧氷)▽「王城遺韵」(高句麗遺跡)▽「浄月神秀」(浄月潭景観区)▽「鶏鳴三疆」(防川景観区)--。
▽吉林省を北東アジアの重要な観光目的地に
司会者:非常に詩的ですね。石局長、現在吉林省の観光業の発展が各界から注目を集めていますが、次はこのチャンスをどう生かして観光業を迅速に大きく強くしていくつもりですか?
石局長:観光経済は上り調子の産業であり、世界的にも注目を集めています。経済シェアに占める比重もどんどん高まっています。観光経済は振興経済であり、環境経済でもあります。出だしが遅れた中国の観光業、特に東北部の観光業は、まずその開放度を広げ、国際的な基準に照らして観光業の発展を推進しなければなりません。私は日本に滞在した際、日本では観光地や宿泊地などの随所に独創性がみられました。例えば宿泊施設についてはコンドミニアムなどを推奨していたり、各国のこういった経験も参考にしていきたい。
    具体的には吉林省の観光業には第一に国際化が必要です。この目標を目指し、私たちは計画・建設・総合施設面でのグローバル化を迅速に進めています。交通面では長白山空港をはじめ、長白山に通じる高速道路2本のうち1本が開通するなど条件が整いましたが、宿泊条件や観光地の管理面などの水準を高める必要があります。このため計画・建設に力を入れることが第一の課題となっています。
    第二に対外的な宣伝に力を入れる必要があります。過去には「酒が良ければ表通りでなくても大丈夫」と言われてきましたが、現在では「酒が良くても呼び売りは必要」です。私たちの観光資源・目玉コース・観光グッズについて、また吉林観光の特色や強みについて大々的に宣伝していきます。
    宣伝についてはすでに一連の目標を立てました。例えば、国内の三大観光客市場とされる長江デルタ、珠江デルタ・北京ではすでに準備を整えました。私たちは北東アジアの、世界の観光目的地を目指しています。吉林省は地理的に特殊な場所にあります。吉林省を中心に直径1000キロの円を描くと、その中に日本やロシア、モンゴル、朝鮮、韓国など北東アジア諸国が入り、吉林省が北東アジアの中心に位置することがわかります。私たちは吉林省が北東アジアの重要な観光目的地、さらにはアジアの観光目的地となるべくプロデュースと売り込みに力を入れます。
    第三にサービス。観光業はサービス業に入ります。サービスのレベルと基準を高め、サービス内容を拡大し、観光客に安心で心地よいサービスを提供します。
▽リゾートの楽園
司会者:さきほども言われたように、吉林省の観光業を発展させ、「リゾートの楽園」という目標を実現するには、相応の総合施設の建設と観光サービスの水準と管理水準を高めることが重要になってきます。吉林省ではこういった面でどういう計画を立てていますか?
石局長:私たちは次のように考えています。第一にいい資源を利用すること。吉林省はどうして観光業を発展させたいのか。それはまず吉林省には豊かな生態資源・人文資源・民俗資源・辺境資源があるからです。吉林省には観光の土台が整い、観光プロジェクトが総合的に進めやすいのです。こういった資源をうまく利用しつつサービスを向上する必要があります。特にリゾートの方面への発展が基本的な目標になります。つまり吉林省をリゾート地に変えるのです。
    リゾート方面への発展の鍵はまず吉林省の資源にかかっています。夏は全国有数の避暑の聖地とされ、海南省とともに国から生態省に指定されています。
    吉林省は全国的にも生態資源が多く森林被覆率が高いほうです。夏でも長白山の気温は最高28度ほどで他にはなかなかありません。先ごろ「南の亜竜湾、北の長白山」というイベントを開催して、冬には亜竜湾(海南省)に避寒へ、夏には長白山に避暑へ行こうとPRしました。あと、吉林省の氷雪資源も非常に豊富です。スキーコースの長さにしても傾斜度にしても最高のものといえます。こうした氷雪資源を利用して長白山リゾートを建設していく考えです。
    私たちが目指すのはスキー場やゴルフ場、狩猟場、温泉SPAといったスポーツ・リゾート型の観光です。まだまだどれもスタート段階ですが、短期間でこれらの商品を売り出していくつもりです。
    その一方で、目玉となる観光コースを打ち出す必要があります。観光業は点の集まりではなく、線の集まりでなければなりません。このため吉林省にも目玉となる観光コースが必要になります。
▽日本人観光客が重要なターゲットに
司会者:日本から吉林省を訪れる観光客が多いと聞いていますが、日本人観光客はどれくらいの割合を占めるのですか?
林天副局長:日本は吉林省にとって海外の重要な観光客市場です。統計によれば、日本からの観光客は吉林省で二番目に多く、その数は年々10%のペースで増加しています。現在、日本人観光客は吉林省を訪れる観光客全体の約12%を占めており、日本は非常に重要な市場であるといえます。
司会者:吉林省は日本の観光市場に対し多くの心血を注ぎ、多くの交流・協力イベントを展開しています。こうしたイベントはどういう作用がありますか?
林天副局長:私たちは非常に日本市場を重視しています。ここ数年、日本との交流や協力を強化してきました。日本観光交易会など毎年日本で開かれる観光業界のイベントにも参加するとともに、ターゲットを絞った宣伝活動を展開しています。例えば、「中日国交正常化35周年」にあわせて大型イベントを催したり、仙台と大阪で「吉林観光写真展」を開催したり、各地で観光説明会を開いたりしながら、日本の観光業界および社会各界と幅広いネットワークを築いてきました。
    それと同時に積極的に日本の旅行会社を吉林省に招き、吉林観光の実情を確認してもらいました。日本のマスコミを通じて大々的な宣伝を行い、国家観光局の協力のもと、日本の朝日テレビによって吉林省の観光に関するドキュメンタリーが撮影され、日本で放送される予定です。日本での大きな反響が期待されます。
司会者:日本を含む国際市場で、どう吉林観光をブランド化しPRしていく計画ですか?
林天副局長:観光の発展は国内市場と国際市場を拠り所とするため、私たちはこれまで国際市場を比較的重視してきました。これまでの状況は国内市場が国際市場を大きく上回っていましたが、国際市場も今後重点的に発展させていきます。その手順として、まず市場を細分化する必要があります。韓国や日本、ロシア、東南アジアといった従来の市場はさらに固め、深化させると同時に、欧米市場など距離の離れた市場も開発し、新興市場も発掘していく必要があります。海外旅行者好みの観光商品を開発し、地域独自の文化を大々的に紹介し、観光商品の魅力を高めていく考えです。
▽他の中国東北部3省にはない吉林観光独自の魅力
司会者:東北部3省の観光資源は同質化が深刻ですが、こういった状況において、吉林省はいかに独自の特色を突出させますか?
石局長:東北部は中国でもとても重要な観光目的地です。東北部3省の生態条件、気候条件は確かに非常に近いものがあります。東北部には長白山・大興安嶺・小興安嶺という三大山脈がありますが、これが東北部の象徴となっています。東北部の山や山脈のなかでも長白山は特に雄雄しく、その地位は誰も変えることはできません。東北部の山脈の中でも長白山はは深く特別で奇観とされています。
    東北部のもう一つの特徴とされる草原と湿地についていえば、黒龍江省と遼寧省に一部ありますが、水草が最も豊かで美しいのは科爾沁草原の東北部の部分とされています。それは吉林省東部にあり、草原の特徴でも吉林省は最も代表性を備えているといえます。 人文の発展からみると、遼寧省には独特の資源がありますが、吉林省の資源は更に豊富です。高句麗および清末期の一部を吉林省で最もよくみることができます。このことからも人文的にも独自の特色があるといえます。
    吉林省はロシアと朝鮮と国境を接しているため辺境環境資源にも恵まれています。「吉林八景」のひとつ、防川景観区の右手には朝鮮、左手にはロシアがあり、中国の領土から遥か彼方の日本本島を望めます。これは観光資源の中でも珍しいため、辺境観光でも吉林省は特殊といえます。
    民俗風情についても独特なところがあります。吉林省は満族発祥の地であり、朝鮮族の居住地であり、モンゴル族を含む他の少数民族も暮らしています。民俗の角度からいうと大きな強みがあるのです。
    遼寧省・黒龍江省・吉林省のいずれも冬の雪資源はありますが、雪質や降雪期間でみると、長白山の雪質が最もよく、降雪期間も最も長く、時期も最もいいといえます。長白山の降雪期間は9カ月半あり、180日以上がスキーに最適です。欧米の多くの山脈でもこれは稀で、吉林省特有といえます。長白山の雪質も北半球で最高のものです。スキーファンなら日本の北海道の雪質や降雪期間は非常にいい反面、雪の粘りが弱く、雪の固さがいまいちだということは誰もが知っていますが、長白山の雪はこの問題がありません。さらに北だと雪が固すぎ、おそらくスキーに向いているといえないでしょう。
    あと温泉資源も吉林省独特の資源です。日本人は非常に温泉好きで知られ、わたしも日本の温泉に入ったことがあります。でも吉林省にも温泉はたくさんあります。長春や吉林で発見された温泉は、水質にしても水温にしても申し分ありません。
    中国東北部の観光資源は似たり寄ったりですが、以上のことから違いがあることがおわかりいただけたかと思います。吉林観光の目標は東北部の良質で特色ある商品をつくることですが、東北3省が協力して連携をとりながら共同促進し相互補完し合い、中国東北部を比較的集中した人気地域にすることが基本目標です。
司会者:東北3省の観光地域による協力に実質的な進展はありますか?
石局長:国家観光局の指導と手配のもと、現在は比較的うまく進展しています。3省の観光部門が密接に連携し、関連地域の観光地や観光局も協力や連絡を強化しています。私たちの目標は、南端は大連に始まり、大連の海浜都市の風情を楽しんだあとは、丹東の第2次世界大戦後期の歴史遺産を巡り、吉安で高句麗王朝の遺跡を回り、北上して長白山に到達。長白山は東北部観光の重要な目的地で、山を見た後は白山湖か吉林の松花湖、黒龍江の鏡泊湖で湖を眺め、牡丹江から哈爾濱(ハルビン)へ渡り、延辺でロシア・朝鮮・日本の3カ国を一望し、長春と瀋陽を巡って戻る東北・東ルートを企画することです。
    現在、3省の観光部門は密接に協力し、来年には良質な商品を発表する考えです。3省の間で赤色観光(共産党関連)、郷土観光など横の協力も計画しています。東北部や内蒙古自治区が資源や利益の共有、共同で協力することで観光業を立ち上げていければと思います。
司会者:地域の協力は旅行者により豊富な観光商品、より整った観光コース、より便利なサービスをもたらします。お二方には人民網に起こしいただきありがとうございました。最後に番組をご覧の方々に吉林省の魅力を紹介してください。
林天副局長:吉林省は非常に美しい所であり、非常にいい所です。生態条件が優れ、自然環境も美しい。健康のためにもぜひ吉林へお越しください!
石局長:四季折々の八景が美しい、吉林に一度は足を運んでみてください。
お知らせ

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