2008年12月10日    中国語版日本版
更新時間:15:07 Dec 10 2008

渡辺博史氏の発言「混迷する世界経済への対応」

 日本にとっても、また、中国にとっても、アジア地域を中心とした開発途上国の金融システムの安定に対する貢献は緊急の責務である。相対的に軽微な損失を基盤にして、短期的な変動に左右されずに、安定的な資金供給および中期的なシステム創りに努めることは、世界経済を下支えする。

 先ず、短期的な流動性供給の面で、両国が協力できる余地は大きい。

 また、低下するとはいえ、依然としてプラス成長するアジア地域に、過不足が生じない形での資金を確保することは、不可欠である。

 なお、途上国のみならず、先進国においても今後膨大な額に上るインフラ需要への資金の誘導に関する工夫が求められており、これは資金供給という面で実施主体を支援するだけではなく、中収益見合いの投資商品の提供という面で市場の投資家への貢献ともなる。

 中国の景気浮揚策が、「和諧」の精神に即した形で、進められることを期待したい。この刺激策は、環境負荷の増大あるいはインフレの亢進につながらない形で進められることが必要であり、そのためにも、セーフティ・ネットの構築、あるいは農業を含めた産業の基盤整備に重点が置かれることが望まれる。また、国土全体の均衡に配意した取組となることが必要である。

 長期的には、中国は、安定的な成長に向けて、工業化の「深化」を図る必要がある。特に、国際的に通用するブランドの確立は外的変動に対する強い抵抗力をつける意味でも重要である。

 開発途上国、特にアジア地域の開発途上国に向けての“PACE”構想提案は、日本の経験を踏まえかつ今後を展望した個人的提案である。

 「人民網日本語版」2008年12月10日

 

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