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更新時間:16:55 Feb 17 2009

進化論にまつわる7つの誤解

 進化論に造詣が深いと自負している人も、誤解している点が多々ある。英科学誌「ニュー・サイエンティスト(New Scientist)」で、以下7つのよくある誤解が取り上げられた。

 問題1:あらゆる生物は、自然選択によって進化してきたのか?

 答えはノー。あらゆる生物の進化が、自然選択によるものとは限らない。

 あらゆる生物の特徴には、すべて用途があると認識されがちだが、この見解は正しくない。たとえば、雄の乳首には何の用途もないが、それが残っているのは、乳首があっても何ら支障がないゆえ、雄と雌が異なる進化パターンを取る必要性から解放されたことによる。

 ダチョウの翼のような退化器官が今でも残っているのは、個体生存に及ぼすマイナス影響がない、もしくは別の目的があるという理由による。退化器官が極めて有害にも関わらず、進化による淘汰が追いついていない場合もある。ヒトの例としては、盲腸や親知らず(第3大臼歯)が挙げられる。

 問題2:進化は無限の創造力を持っているのか?

 ノー。生物の構造の多様性は驚くに値する。しかし、実際には、有用極まる構造は進化の結果ではない場合もある。たとえば、ライオンが進化し、シマウマを射止める機関銃に相当する器官を持つようになるとは想像しがたい。

 なぜ、進化を遂げた構造と遂げなかった構造があるのか?答えはこうだ。ある構造の機能が未完成の時点で、生物にとって別の用途があった場合、そのままの状態を保ちながら、少しずつ現在の形態に進展変化してきた。さもないと、進化は起こらなかった。

 問題3:自然選択の結果、生物はより複雑になったか?

 ノー。自然選択という圧力の結果、生物は「あえて」複雑にならなかった。洞穴魚には目がなく、寄生サナダムシには内臓がなく、ヒトデやウニの脳は消失した。これらはいずれも、自然選択によってよりシンプルな生体構造になった例だ。生存圧力が小さい時ほど、より複雑な形態に進化するチャンスが生物にもたらされる。

 問題4:進化が完璧なものを生み出すか?

 ノー。多くの人が、生命は完璧に環境に適応できるため、生存競争に勝ち抜くだけで生存することが可能だと思っている。しかし、この認識は正しくない。たとえば、アカリス(Red Squirrel)は、英国の広葉樹林に100%適応していると認識されていたが、後で住みついた灰色リスの方が適応能力が高いことが証明された。生物は完璧である必要はなく、競争相手より劣っていなければ、生きていくことができる。

 人類はこの1万年の間で急速に進化したが、まだまだ完璧からはほど遠い。肥満、近視、癖などが、我々が変化した環境にそれほど適応していない事実を物語っている。ほぼ完璧に近いウィルスや細菌に比べると、人類はまだ「大雑把な草稿」段階に留まっている。

 問題5:進化論は科学ではない?

 ノー。進化論は証明されていないため、科学ではないという主張がアンチ進化論者からしばしば挙げられる。様々な発見や真偽検証によって進化論を証明することは、事実上不可能ではない。この150年間に一度も証明されていないだけだ。

 問題6:進化論では全てが予測不能なのか?

 ノー。進化論による予測力には限界があるが、過去に予測されたケースもある。英国のオオシモフリエダシャク(peppered moth)という蛾は、産業革命期に黒色になった。進化論では、この変化は、蛾が煤煙によって汚れた木の幹に適応したことによるものだと説明し、汚染が無くなれば、本来の明るい色に戻ると予測した。実際、その予測通りとなった。

 問題7:自然選択は進化にとって唯一の方式か?

 ノー。変化の多くは、遺伝子の突然変異もしくは「偶然」によって生じる。黄色人種と白色人種では頭の形が違う。なぜか?頭蓋骨の形が個体の生存能力に影響を及ぼすことはあり得ないはずだ。「偶然」の果たす役割が、自然選択よりさらに重要だという事実がここに見て取れる。

 一つの生物種の個体数が少ないほど、偶然が重なったケースがより見つけやすい。幸運な人の生存構造は、ヒトの進化プロセスにおいても重要な役割を果たす。ヒトの数は、1万年前からずっと少ないままだ。ヒトと類人猿との違いや人種による違いは、その多くが自然選択の結果ではなく、遺伝子変異によるものだ。(編集KM)

 「人民網日本語版」2009年2月17日

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