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更新時間:17:38 Mar 23 2009

中国青年報 繁体字も簡体字も「国字」に

 陸費逵が1909年、「教育雑誌」創刊号に「普通教育応当採用俗体字」(普通教育に俗字を採用すべきだ)という論文を発表したことを漢字の簡略化運動の始まりとするならば、今年で100年目になる。ここから中国に繁体字と簡体字の2種類の漢字が共存することとなった。簡体字は中国の国際的影響が大きくなるにつれ、国外でも使われるようになり、国内では繁体字を復活させようとする声がますます高まっている。繁体字の使用を主張する人は、簡体字を一文にも値しないと言い放ち、簡体字の使用を主張する人は繁体字を汚い言葉でののしっている。筆者は、繁体字と簡体字は相容れないものではなく、2つとも中国の「国字」とするべきだと考える。

 漢字の簡略化運動はそもそも、1つの認識間違いからスタートしている。すなわち、繁体字が覚えづらく、読みづらく、書きづらいから、中国人の識字率が低く、文化水準が低いのだ、という考えだ。実際は、識字率と文化水準に関係が深いのは、社会経済の発展や教育の普及率であり、文字の難易度とはあまり関係が無い。

 また文字は道具でありながら、独特の生命力を持っており、特別で具体的な意味を持つ。このことからも漢字の簡略化には多くの問題が存在していた。これは争えない事実である。

 私たちにはもともと「国語」=漢語普通話、という概念がある。同様に「国字」=漢字という概念が確立されるべきだ。しかし国字は1種類ではなく、繁体字と簡体字の2種類なのだ。繁体字は中国5千年の歴史・文化的伝統を代表するもので、言い換えれば長い歴史をもつ大きな伝統だ。簡体字はここ100年間、特に新中国成立後の中国の歴史・文化的伝統を代表し、言い換えれば短い歴史をもつ小さな伝統だ。私たちはこの2種類の「国字」をどちらも大切にしなければならず、どちらかのみを選択したり不公平に扱ってはならない。繁体字を復活させ簡体字を廃止させようと主張したり、その逆を主張したりするのはもってのほかだ。

 国字が2種類あるかぎり、論争が起こったり、衝突が起きるのは免れないだろう。比較的確実なのは、しばらくの間繁体字と簡体字を共存させるという方法だ。実際、大陸部ではこれまでずっとこの「共存」制度が採られてきた。たとえば中華書局が出版する古い書籍はほとんどが繁体字を使って組版・印刷されている。

 長い目で見ると、2種類の「国字」が長期的に共存するのは不可能だろう。しかし最終的な結末は、繁体字が勝ったとか、簡体字のほうが優秀だったとかいうものでは絶対にない。人々と歴史が検証し、それぞれから取捨選択されるのだ。(編集SN)

 「人民網日本語版」 2009年3月23日

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