2009年4月2日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
更新時間:15:20 Apr 02 2009

世帯当たり年平均読書量1.75冊、進む「本離れ」

 中国出版科学研究所が2008年に発表した第5回国民読書調査によると、中国人一世帯あたりの年平均読書量はわずか1.75冊にとどまった。従来型書籍の読書率は、2005年比14%減の34.7%と、依然低レベル傾向が続いている。本を読まない原因として、49.4%が「時間がない」、42.8%が「読書の習慣がない」と答えた。「中国青年報」が伝えた。

 この結果だけで、中国人は本を読まないと結論付けるのは正しくない。読書の目的が明確かつ理性的なだけだ。オンライン書店の国内王手・当当網の週間人気図書ランキングを見ると、大部分が「実用図書」で占められており、健康関連書が4冊あった。中国出版科学研究所の調査データによると、読書の目的として、「知識を広げ、視野を広げる」を挙げた人が58.0%に達し、読書が人々のスキルアップのための重要ツールとなっていることがうかがえる。読書の方法別で見ると、オンライン読書率は急成長を続けており、2005年比8.7%増の36.5%と、初めて一般書籍を上回った。

 中国青年新聞社社会調査センターの調査結果によると、図書館で本を読む人はわずか23.4%、30.9%が図書館に行ったことがなかった。文化部の2004年データによると、中国の公共図書館は国民45万9千人当たり1つに過ぎない。さらに、その多くは大都市、大学、科学研究機関に集中しており、中小都市の一般住民にとって図書館は利用しづらいのが現状だ。図書館は「全国民に読書を促すベース」と位置付けられており、公共図書館をどのように建設するかは、都市における読書空間の創造に直接影響を及ぼす。

 家庭でも本を読むべきだ。天津教育科学研究院が2007年に実施した調査で、青少年の手元に読む本がないという問題が浮き彫りになった。所有書籍数が「10冊未満」の学生は3割以上、「10冊以上20冊未満」は6割に達した。自宅の蔵書数が「20冊未満」の家庭は40%だった。

 読書のデジタル化は今や世界のすう勢となっている。25歳以下の英国人の30%以上は電子書籍を読んでおり、日本のケータイ小説「Deep Love」の販売部数は250万部に達した。オンライン読書が大人の読書習慣となるに伴い、国民の考える力が弱まると心配する人も出始めた。ちょっと暇ができると、オンライン小説を読むか、お笑いスレッドに書き込む人がほとんどだ。人々は決して従来型の読書を好まない訳ではないが、いつかそのための時間が取れたら読みたいという段階にとどまっている。だが結局はオンライン小説を読むだけで、「論語」をじっくり読みながら優雅に午後を過ごすというような夢が現実化する日はなかなかやって来ないのが現状だ。(編集KM)

 「人民網日本語版」2009年4月2日

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