中国 新型インフル対応ワクチン、7月にも生産開始
国家食品薬品監督管理局が3日明らかにしたところによると、WHOが先月27日、新型インフルエンザワクチン生産用株を確定し、既に中国および世界各国のワクチン生産企業に対しワクチン株の配布を始めていることから、ワクチン株の輸送と生産が順調に進めば、中国では7月末にも新型インフルエンザ対応ワクチンの生産が開始される。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
国家食品薬品監督管理局薬品登録司バイオ製品処の尹紅章・処長によると、現在中国国内には季節性インフルエンザワクチン生産企業が11社あり、うち1社は大流行インフルエンザワクチンの生産能力を有している。新型インフルエンザが季節性インフルエンザと確認されれば、11社はただちにワクチン生産に取り掛かり、7月末にも初回ロットとして300万セットを出荷、年間生産能力は3億6千万セットとなる見込み。ただし新型インフルエンザが大流行インフルエンザと確定された場合は1社のみしか対応できないため、初回ロットは25万セット、年間生産能力2700万セットとなる。
尹処長は、WHOが新型インフルエンザについていまだ季節性あるいは大流行インフルエンザか判断していない情況の下、国家食品薬品監督管理局は現在、より深刻な状況が予測される大流行インフルエンザのワクチン生産に向け各種対処を進めていると述べた。同局は大流行インフルエンザワクチン生産企業の生産能力を高めるべく協力態勢を整える一方、その他の季節性インフルエンザワクチン生産企業10社に対しても大流行インフルエンザワクチンの研究を積極的に行うよう求め、できるだけすみやかに大流行インフルエンザワクチン生産技術・能力を確保し、中国国内での新型インフルエンザ対応ワクチン供給保障能力を強化する。(編集HT)
「人民網日本語版」2009年6月4日