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捕鯨か?保鯨か?

 水族館に行ったことはありますか?かわいいイルカのショーを見たことはありますか?白黒のシャチと身近に触れ合ったことはありますか?ある日、イルカやシャチが地球から消えたら、海を愛する人たちは心を痛めるだろう。さらに重要なのは、このような結果は人類が自ら招くことであって、イルカやシャチは地球上で絶滅した数々の品種のうちの2種類でしかないということだ。多様な生物がいなくなれば、この青く、美しい地球は光を失ってしまうだろう。最近、日本ではイルカ漁の実態を描くドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」の上映に対する可否が議論されている。その一方で、捕鯨を「合法」的に続ける理由を模索しているのも事実だ。この背景には巨大な利益と長期的な資源戦略が見え隠れする。いずれにしろ、クジラを捕る側とクジラを守る側の激しい論争は続いている。

 そんな中、地球が悲鳴を上げているという声がある。人間による捕鯨により、世界に13種類いたクジラのうち少なくとも5種類が絶滅したというのだ。過去100年余りにわたる商業捕鯨により、クジラは徐々に絶滅しつつある。1920年に世界に25万頭いたシロナガスクジラと60万頭いたナガスクジラは今では当時の4%と8%が残るだけとなった。

 人間は地球で最も偉大な生物だ。かつて、地球で上がった「人間の力は自然に打ち勝つ」という声は人類を勇敢にした。人類は、身体的に地球で最も弱いとはいえないものの、非常に脆弱であることは違いない。この世界で凶暴なトラやサメに勝てるものはそう多くないが、人類の偉大なところは、様々な道具や武器を生み出し、計算高く戦略を練ることができることだ。数千年の歴史を経て、人類は間違いなく地球の強者となった。

 捕鯨はかつて、人類が自らに誇りを感じる作業だった。捕鯨技術は初期の万博漁業館の目玉ともいえ、著名なスミソニアン博物館は1904年に米セントルイス万博にあたかも生きているかようなクジラの標本を展示し、陸上で生活する人類が海に打って出る力を身に付けたことを証明した。

 こうして人類は「征服者」の旨みを味わい、「人間の力は自然に打ち勝つ」という信念がますます高まった。ただ、ずっといい方向に発展していったわけではない。20世紀で最も偉大な発見は環境危機への認識だという声がある。自然への畏敬を失い、自然を征服していく中で、人類はあまりにも大きな代償を支払った。日増しに悪化する環境を前に、人類は人と自然の共存の可能性と重要性を探り、「人間の力は自然に打ち勝つ」という考えが、「地球と人間は一体」という共通認識に融合し始めている。

 「捕鯨派」と「保鯨派」の激しく言い争いが続くなかで、ひとつ否定できないのは、一度消えた品種を再び蘇らせることはできないということだ。国際自然保護連合(IUCN)が09年11月3月に更新した「絶滅のおそれのある品種のレッドリスト」によると、野生生物47677品種のうち、36.3%にあたる17291品種が絶滅の危機にあるという。

 今年の世界環境デーのテーマ「多様な生物、一つの地球、一つの未来」は、地球上の一人ひとりが肝に銘じておく必要がある言葉だ。(編集KA)

 「人民網日本語版」2010年7月5日

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