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月探査衛星「嫦娥3号」来年打ち上げ 月面上陸を実施

 中国は来年、「嫦娥3号」を打ち上げ、月面への軟着陸と月面探査を実施する。現在は計画に基づき衛星の準備が進められている。月探査プロジェクトの首席科学者・欧陽自遠氏は24日に行われた「2012年北京公務員科学的資質講演会」に講師として出席し、月面車の底部にはレーダーが設置され、走行しながら月の地下100メートルの探査を行うことなどを明らかにした。北京晨報が報じた。

 ▽月面着陸にパラシュートは不要

 「嫦娥3号」の着陸機と月面車は共に月面へ軟着陸する。その後、着陸機はその場で待機し、月面車のみが月面を移動する。両者が連携しつつ月探査を行うのは世界でも初となる。

 欧陽氏によると、「嫦娥3号」は来年、西昌衛星発射センターから打ち上げられるが、任務において最も難しいプロセスは着陸だ。月には大気が無いため、着陸時にパラシュートは使えない。落下の際は、エンジンを逆噴射して減速させつつゆっくりと降下し、月面から4メートルの位置に達した時エンジンを消し、自由落下で月面に軟着陸する。

 また、月面車は中国最高の知能を誇るロボットであり、完全な自律航法で、自主的にルートを選び、坂道を上り下りし、障害物を避け、自主的に計器操作を行い、データを地球に転送することができる。

 ▽原子力電池を搭載で30年間の長期稼動が可能

 月の夜は半月にわたり、しかも気温がマイナス180度に達する。欧陽氏によると、月面車はこれに対応するため原子力電池を搭載し、夜の間は「冬眠」する。太陽が昇ったら電池が自動的に再起動し、作業を再開するという。原子力電池は寿命が長く、30年間の連続稼動が可能だ。

 ▽「嫦娥5号」は海南から打ち上げ

 欧陽氏によると、「嫦娥4号」は「嫦娥3号」のバックアップ衛星であり、月のサンプル取得・帰還という重任は「嫦娥5号」が担うこととなる。「嫦娥5号」はかなりの重量となるため、中国の既存のキャリアロケットでは打ち上げができない。現在開発中の長征5号ロケットを使って海南省文昌衛星発射センターから打ち上げられる見込みだ。

 ▽「嫦娥2号」は小惑星を観測へ

 現在宇宙を飛行中の「嫦娥2号」について、欧陽氏は「嫦娥2号はラグランジュ点で太陽の観測を235日間行った後、今年4月15日に地球から約1000万キロ離れた太陽系空間へと向かった。これは地球への衝突の可能性がある小惑星4179番の探査のためだ。嫦娥2号と小惑星は来年3月1日ごろに顔を合わせることとなる」とした。

 小惑星4179番は長さ約4.6キロ、幅約4.6キロ。もし地球に衝突すればその威力はTNT火薬換算で1兆トン分に相当し、NASAからも「潜在的に危険」な小惑星に分類されている。(編集SN)

 「人民網日本語版」2012年7月25日

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