中国初の低床軽量軌道車両が長春で運行
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中国北車長春軌道客車株式公司の開発した中国初の100%低床軽量軌道車両の本格運行が19日午前に吉林省長春市で始まった。「新華網」が伝えた。
2010年8月に科学技術省の専門家による検収を通った、完全に独自の知的財産権を有する車両で、中国の路面電車と地下鉄車両との間の輸送技術の空白を埋めるものだ。
「低床車両は車両の軌道面から車両の底までの高さが400mmを超えない軽量軌道車両を指す」と、中国北車長春軌道客車株式公司の李景義副社長は説明する。従来の軌道交通車両と比べ、100%低床軽量軌道車両は「レール上を走る大型バス」と呼ぶことができ、コストやエネルギーの節約、乗客にとって便利などの長所があり、特に高齢者、子ども、障害者の乗り降りに便利だ。
低床軽量車両は1984年に世界で初めて登場し、すでに世界30カ国・地域余りの140余りの都市で使用されている。中国初の100%低床軽量軌道車両が登場するまで、この技術は欧州企業のみが掌握し、製造費も高額だった。
19日に長春で本格運行を始めた100%低床軽量軌道車両は軽量化したアルミ合金の車体構造を採用し、全長約30メートル、定員約280人、最高運行速度時速70キロ。乗用車やバスよりも騒音が小さく、ハブにゴムを加えた弾力性ある車輪によって快適な乗り心地を確保し、架空電車線方式でゼロ排出を実現している。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年10月21日