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中国が来年の宇宙計画発表 海外メディアは懸念も

 中国がこのほど、来年の宇宙計画を発表した。来年上半期に有人宇宙船「神舟10号」を打ち上げるほか、下半期には月探査衛星「嫦娥3号」を打ち上げ、月面探査を行うという。海外メディアは11日、このニュースをこぞって伝えた。一部の西側メディアは中国の宇宙探査が新たなステップに進んだと感慨深げに報じたが、一方でこのことを懸念すべきなのか、それとも中国を宇宙探査のパートナーと見なすべきなのか迷うという見解も見られた。中国のある宇宙専門家は11日、「中国は自国の定めた方針に従って宇宙計画を進めている。来年は我々にとって肝心な一年となるだろう」と語った。環球時報が伝えた。

 RFI (ラジオ・フランス・インタ ナショナル)など各海外メディアは11日、第18回党大会代表であり、有人宇宙飛行プロジェクトの副総指揮である牛紅光氏の言葉を引用し、「神舟10号が来年6月上旬に打ち上げられ、3人の宇宙飛行士が再び宇宙ステーション実験機『天宮1号』を訪問する予定」と伝えた。また、中国航天科技集団公司の馬興瑞総経理(社長)は、「中国は来年下半期、嫦娥3号を打ち上げ、月面探査を行う。長征5号ロケットは2014年末に初打上げを行う計画。このほか2020年をめどに宇宙ステーションを建設する」と語った。

 各海外メディアはこれらの情報をただちに報道した。英BBCは11日、「中国は来年6月上旬に神舟10号を打ち上げる。この時期に打ち上げられなければ、次の発射ウィンドウは7-8月となる。宇宙飛行士は男性2人、女性1人となると見られる」と報じたほか「この打ち上げは2020年までの宇宙ステーション建設を目指す中国にとって、大きな一歩となるだろう」とした。

 仏AFP通信は「中国は宇宙計画を国家台頭と科学力増強のシンボルと見なしている。これまでに月面着陸に成功したのは米国のみだ。中国が来年下半期に嫦娥3号を打ち上げ、月面着陸に成功すれば、中国にとって初の地球外天体への軟着陸成功となる」と報じた。

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