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中国、第3世代原子炉の検査・メンテナンス技術を掌握

 中国国営原子力発電大手「中国核工業集団」傘下の「中核武漢核電運行技術」が開発した、第3世代原子炉「AP1000」の供用期間中検査・メンテナンスに関する11項目の中核技術がこのほど、北京で国家級エネルギー科学技術鑑定に合格した。これにより、中国はAP1000の検査・メンテナンス技術の海外依存から脱却し、海外からの技術制限を打破し、中国の第3世代原子炉の建設と運行を効果的に保障する。科技日報が伝えた。

 鑑定に合格した11項目の中核技術には、原子炉圧力容器の検査技術、主ポンプ安全溶接ジョイントの超音波検査技術、原子炉制御棒の検査技術、蒸気発生器の管板の洗浄等が含まれ、AP1000の主要設備をカバーし、AP1000の全面的な運転・メンテナンス技術体制を形成した。11項目の技術のうち、5項目はAP1000のために開発した専用の検査・メンテナンス技術だ。残りの6項目は、第2世代改良型原子炉検査技術を基礎とし研究と開発を進め、AP1000の検査にも、第2世代改良型原子炉の先進的な運転・メンテナンス技術にも活用できる技術だ。

 鑑定を行った専門家は、「同プロジェクトの完了により、中国はAP1000の供用期間中検査・メンテナンス技術で、独立した工程応用技術能力を持つことになり、中国のAP1000の安全かつ効果的な運転に向け技術条件が提供された。同プロジェクトの研究成果は、全体的に世界最高水準に達した」と指摘した。

 「中核武漢核電運行技術」の馮賢春総経理は「AP1000の供用期間中検査・メンテナンス技術の開発成功は、今後その他の第3世代原子炉を発展させるための基礎ともなる。中国はすでに第3世代技術のハードルを突破したことになる」と述べた。同技術は世界で初めてAP1000を使用した三門原子力発電所で、来年にも運用を開始する見込み。

 同プロジェクトは6年以上の開発期間を経て、「中国核工業集団」の優先発展技術プロジェクトの支援を受け完了した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2012年12月7日

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