チャットアプリ「微信」 中国がネット革命を先導か
テンセントのチャットアプリ「微信」は、1.0版から4.3版に至るまで、アップグレードのたびに利用者に喜びをもたらしてきた。ユーザー数は2億人を突破したが、イノベーションが大きな功績を果たしたと言えるだろう。微信の海外版「WeChat」は東南アジアで流行しており、欧米にも進出している。WeChatは世界的なネット流行ツールになりつつある。国際金融報が伝えた。
海外メディアは、「微信は、中国のネット関連商品は世界に進出できないという定説を覆し、世界アプリ市場で一定のシェアを占めている」と伝えた。
微信は1.0版から4.3版の間に、中国から世界へと進出したが、同時に開放の道を歩み始めた。
テンセントの張小龍高級副総裁は、「微信は業界全体に対して理想的な通信開放プラットフォームを提供する。すべての第3者は同プラットフォームを通じ、価値あるアプリをより多くのユーザーに提供できる」と語った。微信は今年5月15日に、第3者に対してAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を開放し、「会員カードのスキャン」機能を提供し、二次元バーコードを通じたO2O(オンラインツーオフライン)マーケティング方式を試みている。
テンセントはO2Oで、「二次元バーコード+アカウント+LBS+決済+つながり」という、閉ループ式のビジネス方式を構築した。道路状況の確認、クレジットカードの管理、ホテル予約、出前、共同購入等のアプリが微信を通じて提供されている。微信ナビゲーションサイトも開設された。
微信は完備されたプラットフォーム枠組を提供し、ユーザーの資源とつながりを開放する。この開放されたプラットフォームにおいて、創業者はより良いコンテンツ、製品、商品、サービスをユーザーに提供することに専念でき、管理やマーケティング等の問題に頭を悩ます必要はない。サーバーの安定性、帯域幅、演算能力、ユーザーのプライバシーの安全性等の問題についても、同プラットフォームに解決を委ねることが可能だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月19日