来るビッグデータ時代、中国は何をすべきか？

　中国電子情報産業発展研究院が主催する「2013年中国クラウドコンピューティング産業年次総会」が、このほど鎮江市で開かれた。コンサルティング会社の賽迪顧問のクラウドコンピューティング産業研究センターが発表した報告書によると、ビッグデータ産業チェーンの原型がすでに示されており、ビッグデータの生成・収集、組織・管理、分析・発見、応用・サービスの構築が加速している。同報告書の内容は下記の通り。科技日報が伝えた。

　ビッグデータ産業は技術密集型産業で、技術力およびイノベーション力によって競争が展開される。データから近い距離にある産業の部分ほど、産業価値が高まる。ビッグデータのリアルタイム収集、大量データ処理・管理、クラウドメモリなどの技術を把握したメーカーが産業界のリーダーとなり、将来のビッグデータ産業技術の発展方向を示し、ビジネスモデルのイノベーションを促すだろう。

　中国企業はIT産業チェーンにおける位置の制限を受け、データバンク・データウェアハウス・ビジネスインテリジェンスなどの基礎が脆弱で、ビッグデータの事業展開がグローバル企業ほど全面的ではない。しかし中国国内で優勢を占めるインターネット企業・通信事業者・通信機器メーカーはすでに事業展開を開始しており、インターネットアプリサービスを突破口とし、ビッグデータの要衝を占めようとしている。

　ビッグデータ時代の戦略的チャンスをつかむため、中国は良好な産業生態環境の形成を加速するべきだ。政府は政策・法規の改善を続け、適度に緩和された発展環境を創り、中国の世界情報産業における地位を高めるべきだ。IT企業は技術イノベーションおよびサービス方式のイノベーションに的を絞り、ユーザーの需要を察知し、実用性の高い全体的なソリューションプランを提案するべきだ。顧客企業はクラウドプラットフォームを通じてデータの集中を実現し、企業データ資産を形成するべきだ。同時にビッグデータの価値を分析・発掘し、企業のスマートな方針決定を促すべきだ。（編集YF）

　「人民網日本語版」2013年4月18日