中国初の宇宙授業 その全過程を追う
有人宇宙船「神舟10号」の宇宙飛行士の聶海勝氏、張暁光氏、王亜平氏は20日午前、地球上から300キロ以上離れたドッキング目標機「天宮1号」で、全国の青少年に向け神秘的な宇宙授業を実施した。新華社が伝えた。
◆シーンその一 宇宙遊泳
神舟10号の宇宙飛行士の姿が10時11分、中国人民大学付属中学校報告ホールの大スクリーンに、はっきりと映し出された。
王氏はまるで魚のように船内のカメラに向かい遊泳した。王氏は今回の宇宙授業の講師だ。指令長の聶氏は助手となり、講師の教材の管理、教室の秩序維持に力を貸した。張氏は今回の授業のカメラマンになった。張氏は無重力環境で自分の体を壁に固定し、ビデオカメラで長時間にわたり安定的な撮影を行った。
宇宙の無重力状態をより良く示すため、指令長の聶氏はあぐらをかいた状態での「空中浮遊」を行った。王氏が指一本で軽く触ると、聶氏は揺れながら遠くに飛んでいった。