神舟10号 中国初の近距離ドッキングに成功
有人宇宙船「神舟10号」は25日午前、ドッキング目標機「天宮1号」の上方から後方に回り込み、近距離ドッキングを完了した。中国初の宇宙船による近距離ドッキング試験が成功を収めた。新華社が伝えた。
天宮1号と神舟10号は7時5分に分離し、神舟10号は天宮1号との間に一定の距離を置いた。神舟10号はその後、予定されていた手順に従い軌道制御を実施し、天宮1号の上方から後方に回り込んだ。その間、地上の科学技術者の正確な制御を受けつつ、神舟10号は「前進」、天宮1号は「バック」の状態で飛行した。その後、地上の制御で神舟10号を天宮1号に接近させ、近距離ドッキングを完了した。
同試験の実施期間中、宇宙飛行士の聶海勝氏、張暁光氏、王亜平氏は、神舟10号の帰還モジュールで待機していた。3人は船内宇宙服を着用し、宇宙船のメーターの各データに注意し、試験の進捗状況をタイムリーかつ正確に地球上に伝えた。同試験の主な目的は、宇宙船の回り込み、および様々な方向からのドッキングの技術を確かめ、今後の宇宙ステーション建設に向け経験を積むことだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月26日