嫦娥2号、地球からの距離が5千万キロに
国防科技工業局が明らかにしたところによると、月探査衛星「嫦娥2号」は7月14日深夜1時ごろ、地球から5000万キロ離れた地点に到達し、中国記録を再び更新した。「嫦娥2号」は2010年に打ち上げられ、月探査任務を終えた後に様々な追加任務を実施し、中国初の太陽を周回する衛星となった。人民日報が伝えた。
北京航天飛行制御センターの周建亮チーフエンジニアによると、嫦娥2号は現在、太陽を周回する軌道上を飛行しており、状態は良好だという。地球から遠く離れた衛星との通信の信頼性・安定性を確保し、衛星の安全な運行を確保するべく、同センターは衛星のテレメトリ信号、制御モデル、アップリンクパワーなどを調節し、衛星に向けたアンテナ制御を改善し、観測・制御・追跡能力を向上させた。嫦娥2号は最終的に地球からの距離が約3億キロの地点にまで到達可能だという。
今年下半期、月探査プロジェクトが再び始動し、「月面着陸」の任務を担う衛星・嫦娥3号が打ち上げられる。嫦娥3号の任務は月探査プロジェクトの「周回」「着陸」「帰還」の3段階のうち2段階目にあたり、中国の宇宙機として初めて地球外天体への軟着陸を実施し、着陸機によるホバリング、障害物回避、着陸、月面車による巡視調査などを行う。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年7月15日