廃棄物がエネルギーに 中国で関連技術が普及
埋立ガスを含め、役に立たないように見える廃棄物の多くが、エネルギーの宝庫になる。北京市は近年、ゴミの資源化利用の比率を高めており、関連技術の開発と使用を拡大している。科技日報が伝えた。
都市部の生活ゴミの量は増える一方だ。中国環境保護部の統計データによると、中国都市部の生活ゴミの処理量は、毎年1億5800万トンに達している。
◆埋立ガスが天然ガスに
中国の都市部で最も一般的なゴミ処理方法は、埋立処分だ。ゴミの埋立処分の際には、多くの埋立ガスが発生する。このガスは引火しやすいばかりでなく、さらには悪臭を放ち大気を汚染する。
埋立ガスの最も一般的な処理方法は、燃焼による排出、燃焼による熱供給、火力発電だ。北京環衛集団が自主開発した装置は、埋立ガスを高効率回収し、さらに脱酸素、脱硫黄、乾燥、圧縮などにより液化天然ガスを抽出することができる。